※この記事は「かんたん脳科学講座」の続編です。
よろしければ脳科学講座を先に読んでからご覧くださいね。

毒親育ちが「願いを叶える」ためのカンタン脳科学講座

では、前回の記事のおさらいです。

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脳機能のまとめ

前回の記事内容:脳機能のまとめ

  1. 願いがなかなか叶わないのは子ども時代の脳の使われ方に癖があるから。
  2. 癖を変えていくには、脳の使われ方を変えていく必要がある。
  3. 脳は変化が嫌いなので、脳の使われ方を変えるのは難しい。
  4. 脳が変化を嫌うのは脳の第一使命が「死なないこと」で
    「現状(コンフォートゾーン)」を維持すれば「死なずにいられる」から。
  5. コンフォートゾーンは脳内にあるRASフィルターが決めている。
  6. 人は顕在意識で認識している情報(RASフィルターの選んだ情報)だけが
    自分の生きている現実だと認識
    している。
    (実際にはフィルターの仕様設定を変えると別の現実が見えてくる
    同じ出来事に対して違う視点から見ると、現実の捉え方が全く変わる。)
  7. 潜在意識へ仕舞われるすべての情報をスコトーマ(盲点)と呼ぶ。
  8. 脳の癖を変える第一歩はスコトーマ(盲点)が見えるようになること。

 

本記事では、いよいよ「願いを叶えるために、どうしたらいいのか?」に
ついて、具体的なお話をしていきます。

願いを叶えるために必要なこと

脳の機能について理解すると、現実をすばやく変えるにはRASフィルターの
優先順位設定の変更が鍵
であることがお分かり頂けるかと思います。

ここで問題となるのが、このRASフィルターの設定変更は、通常は難しいことです。

何故なら、脳は変化を嫌うため、RASフィルターの設定を大きく変化させようとする
と急ブレーキをかけられ、脳が現状維持をしようとするからです。

 

大きな変化には猛烈にブレーキがかかりますが、一方で小さな変化に対してはブレーキ
のかかり方が小さくなります

そこで、一般的には劇的な変化を一気に起こすよりも、小さな変化を毎日積み重ねて
いくことが「願いを叶える」早道だと言われています。

子どもたちに「毎日の小さな努力の積み重ねの大切なのだ」と口を酸っぱくして
言うのはこのためなんですね (*^-^*)。

現実を変えるための「潜在意識の書き換え」

しかし、毒親育ちは、上記の方法では挫折することが多いのです (;´Д`)。

何故なら、子ども時代の脳の使われ方に大きな偏りがあるため、一般的な
やり方で行動量を増やしても脳の大きな抵抗にあい、努力しても報われずに
力尽きてしまうことが多いからです。

 

そんな方々のお悩み解決方法として、世の中には「潜在意識の書き換え
テクニック」なるものがあります。

ところが、これも毒親育ちが我流で取り組んで、すんなりうまくいくものでは
ありません。

「潜在意識の書き換え」がなかなかうまくいかない、それこそ、この
RASフィルターの設定変更がうまくいかないという現象なのですが、では、
時間をかけずにRASフィルターの設定変更ができる方法はあるのでしょうか?

「潜在意識の書き換え」がうまくいく方法

実は、脳のブレーキが効きにくくなる意識の状態というものがあります。

その状態を利用して潜在意識を書き換えれば、RASフィルターの選択する
現実が書き換わるので、
今度はその新しい現実がコンフォートゾーンとして脳に
インプット
されます。

そして、RASフィルターが今度はその新しいコンフォートゾーンを維持する
ように機能し始める
ので、現実の大きな変化を起こしやすくなるのです。

 

では、潜在意識の書き換えがうまくいきやすい状態とはどんな状態
なのでしょうか?

 

それは顕在意識と無意識の狭間の状態といわれる「深いリラクゼーション状態」
です。

具体的には脳がシータ派という状態になっているときで、眠りに落ちる寸前の
ウトウトした状態をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

 

深いリラクゼーション状態ですべきこと

シータ派が出ている状態で何をしたらいいのかというと、願いが叶った後の状態を
臨場感を
もってイメージすることです。

つまりイメージトレーニングですね。

 

実は、脳に理想の現実を認識してもらうのに、実際に体験する必要はありません。

ただ想像するだけ、つまりイメージトレーニングするだけで十分なのです。

何故なら、脳は現実と想像の区別をつけないからです。

 

脳の中には、現実の出来事を処理する場所と想像を処理する場所に分かれていません。

現実の映像を見ているときも、頭の中で妄想しているイメージ画像を見ている時も、
脳の同じ部位が活発化しており、筋肉の反応など、生体反応としても同じ反応が
起こります

 

つまり、実は私たちは普段から、現実に起こっている現実だけではなく、妄想も
同時に生きていることになるんですね。

ところが、普通は、皆さんネガティブな妄想の世界と現実を生きていて、理想の
イメージを意識して生きている方はほとんどいません。

その理由は、前回の記事で説明したように脳が「生存維持」を第一使命としていて、
幸せな情報よりも「問題」や「危険情報」、「ストレス」に注意がむくように
仕向けた方が生存率が上がるからです。

 

さて、毒親育ちによくあるのが「自分に価値がないと感じる」「自分に自信が持てない」
という低いセルフイメージです。

ところが、客観的にみれば「努力家」「真面目」「成果を出せる」人が多いのも
特徴なんですよね。

 

客観的な自分の成果を見ても、周りから「すごいね」と言われても、素直に
受け取れないのは、ひとえに、妄想の中で「自分は価値がない」というイメージ
を持っているからです。

褒められた時に「いやいや、そんなことないし。たまたまだし」となるのは、
顕在意識の思考によるジャッジメントなんですが、子ども時代に出来上がった
「願いを叶にくくする感情の癖・思考の癖」を変えていくためにはこの
ジャッジメントが邪魔になります。

そこで、このジャッジメントが薄くなる意識の状態というのが有効なんですね。

それが「深いリラクゼーション状態」になるんです。

 

臨場感とは何か?

臨場感のあるイメージとは、それをよりリアルに感じられるイメージになります。

何故、臨場感が大切なのでしょうか?

 

願いを叶いにくくしている、子ども時代に刷り込まれた「感情の癖・思考の癖」を
変えていくには、脳の情報の伝わり方を変えていく必要があるからです。

子ども時代に「自分には価値がない」「自分に自信が持てない」という情報が
強く刷り込まれているなら、その情報を弱めて「自分には価値がある」「自分に
自信を持っていい」という刷り込みを強化していく必要があります。

その刷り込みが強化できる神経の仕組みは2つあって、1つは反復、2つ目は、
1回の出来事の中により多くの種類の刺激が含まれることなんです。

刷り込みが強化されるイメージワークの仕方

  1. イメージの反復
  2. より多くの種類の刺激が伴ったイメージ

 

より多くの種類の刺激が伴うと、私たちはそれを臨場感として感じます。

そのため、臨場感のあるイメージが大切なのです。

 

次のようなシーンを比較してみてください。

  • テーマパークでジェットコースターに乗って急降下します。
    (刺激の種類:視覚、聴覚(叫び声などの音)触覚(風)、体感(重力)、平衡感覚(下に落ちる))
  • 映画で、主人公がジェットコースターで急降下する映像を大画面で見ます。
    (刺激の種類:視覚、聴覚(主人公の叫び声などの音))

どちらも、頭では自分が安全であることが分かっていると思います。

けれど、より恐怖を感じるのは刺激の種類が多い前者のはずです。

 

まとめると、臨場感のイメージを深いリラクゼーション状態で、何度も
イメージすることで、子ども時代の「感情の癖」や「思考の癖」を変更させて
いくことができるのです。

 

シータ派状態でイメージトレーニングを行う私のセッションでは、一度
セッションを行うと大きな変化が起こり、セッション後の日常で現状維持しようと
する力に引っ張られないようにするために、その後、一週間、同じイメージ
トレーニングをしてもらいます。

そうすることで、新しいRASフィルターが定着していきます。

 

ご自身でするときは、より時間がかかるかもしれませんが、お風呂に入って
ボーっとしているときのアルファ波状態のときや寝る前、起きる前などをうまく
利用してイメージトレーニングをするのがおススメです。

 

「潜在意識の書き換え」実践編

イメージするのは願いが叶った後の自分の気持ちです。

気持ちは意識のなかで、より潜在意識に近い部分にあります。

なので、より深い変化を起こすためには、具体的に何が起こるのか?という
イメージではなく、願いが叶ったら、自分がどんな気持ちになれるのか、
何を感じているのか?

そこをイメージの中で体感します。

 

絶対に現実化しないこと

「潜在意識の書き換え」実践の手順をお伝えする前に、一つ注意点をお伝えしたい
と思います。

それは、いくら上手にテクニックを用いてイメージトレーニングをしても現実化
しないことがあるという点です。

 

何かというと、顕在意識の願いと潜在意識の願いにズレが起きている場合です。

これは、長年叶わない願いによく起こっている現象で、顕在意識では本気で
それが「自分の真の願い」だと信じているのですが、潜在意識には正反対の願い
が潜んでいて、心の中で葛藤が起こっている場合があるのです。

例えば、いくら顕在意識で「結婚したい」と望んでいたとしても、もし潜在意識
では
「結婚より自分は独身で自由に生きていきたい」と思っていたとしたら、
例え深いリラクゼーション状態にあっても、それをリアルにイメージしようと
するとブレーキがかかります。

 

「本気じゃない願い事なんて誰もしないよ」と思われる方もいらっしゃるかも
しれません。けれど実際には、世間体や周囲からの圧力、社会的な風潮によって、
自分の本音ではないことをあたかも自分の願い事であるかのように勘違いして
しまうことはよくあることなのです。

例えば結婚や出産、お金持ちになることなど、これらは社会的に価値の高いこと
だとされ、ほとんどの人がそれらを望むことに疑問を抱きません。

例え、自分自身の深いところでは「結婚よりも、もっと大切なことがある」と
思っていても、あまりにも周囲から「結婚は?」とプレッシャーをかけられたり、
仲良くしていた友人たちが次々と結婚していったりすると、なんとなく
「結婚しない自分はおかしいのでは?自分も結婚した方がいいのでは?」と
思い始めてしまうものなのです。

 

今回は、こうした葛藤がない前提で「潜在意識の書き換え」手順をお伝えします。

手順

  1. 願いを書き出す。
  2. 願いが叶ったら、解放される「現在のイヤなこと」を書き出す。
  3. 願いが叶った未来に期待していることを書き出す。
  4. 願いが叶い、2で書き出したイヤなことから解放され、3で書き出した
    期待されることが叶ったら、どんな気持ちになるか?
    どんな心持ちで毎日を過ごせるか、どんな表情をしているか、
    どんなことに感謝しながら過ごしていそうか、書き出します。
  5. 4で書き出した気持ち、表情、感謝してそうなことをイメージし、
    願いが叶った後の現実をイメージの中で体験します。

 

毎日寝る前にそれをイメージしながら眠りにつき、朝起きる時もそのイメージを
してから体を起こすようにします。

こうすることで、そのイメージが刷り込まれていき「潜在意識の書き換え」が
進んでいきます。

 

心理学でいう「潜在意識の書き換え」とは脳科学でいうRASフィルターの設定変更。

それは刷り込まれた「感情や思考の癖」を変更させる効果が期待できるもの、という
ことでした。

 

ココまでを読んで「う~ん、理論は分かったけど、実際、イメージとレーニングだけで
本当にそれほどの効果が出るの~?」という方のために、とっておきのお話をしましょう。

それが、実は、誰もがこのイメージを現実化する力を普段から行使している、というお話です。

みんなが日常で知らないうちに使っているイメージ現実化のパワー

イメージする

 

「想像するだけで現実が変わるなんてあり得んでしょ」と思うかもしれませんが、
誰もがこのパワーを日常的に行使しています。

日常的に行使しているにも関わらず「想像するだけで現実が変わるなんて
あり得んでしょ」と思ってしまうのは何故でしょうか?

それは、ほとんどの方がこのパワーをネガティブな方向に行使しているからです。

つまり「ポジティブな想像だけで、現実がすぐにポジティブに変わるなんて
あり得んでしょ」と思っている方が多い一方で、逆に「失敗する自分を想像したら
実際失敗しやすい」ということは、かなり多くの方が事実だと信じています。

大切なイベントを前に「余計なこと(失敗するイメージ)を考えるな」と言われた
ことがありませんか?

本当は、みんな心のどこかでは「イメージしたらそういう現実が起きやすくなる」と
いうことを理解してはいるんです、悪い妄想に限ってのみですが(笑)。

 

頭の中でイメージした内容が「あり得る」と思われれば思われるほど、そのイメージは
現実化しやすくなります。

ということは逆に、こうなったらいいな、と思っても「そんな虫のいいことはあり得ない」
と思えば思うほど、それは現実化しにくくなるということです。

いくらサッカーの試合の「フリーキックでゴールを決めたい」と願っても「そんなの虫が
よすぎる」と潜在意識で思っていれば、ゴールは決まらないわけです。

 

「そんなの虫がよすぎる」の方が現実化してしまうんですね(泣)。

 

そして、この「そんな虫のいいことはあり得ない」と思ってしまう部分が「潜在意識の書き換え」
を難しくしている最大のポイント
でもありす。

 

なので、イメージトレーニングをするときは「願いを叶える!!!!!」という意気込みではなく、

「どうせ叶わないんだからイメージの中だけでも体験して気持ちよくなろう」

というほぐれた気持ちで取り組むのがおススメです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。