「使命」や「天命」に覚醒することは、特別なことではなく、心の構造を知っていれば、誰でも見つけることができます。

「使命」「天命」に生きる、ということは、シンプルにいえば、「自分にとって、すごく大切だと思うこと」を実現しようとする生き方です。
人間の仕組みとして、楽しいけれど挑戦がない生活を送っていると「退屈さ」や「虚無感」を覚え、新しい挑戦が欲しくなるのですが、他人に押し付けられた挑戦や、義務としてやらなければならない挑戦は、ストレスになります。
充実感や生きがいを感じられる挑戦は、「自分にとって価値があることへの挑戦」であり、多くの場合、そこに使命を見つけることができるんですね。
では、そんな「使命」の覚醒に繋がる「あなたにとって大切な価値観」は、どうやったら見つかるのでしょうか?
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あなたを使命の覚醒に導く価値観
「使命」の覚醒に繋がるような大切な価値観は、あなたの潜在意識にインプットされています。
実は、「潜在意識の中では、自分が持っている価値観の中に優先順位がつけられている」とされているんです。
その「価値観の優先順位」が分かれば、あなたは人生で迷うこともなくなり、より確信を持って、人生の大きな選択をできるようになります。
では、「潜在意識にある価値観の優先順位」は、どうやったら分かるのでしょうか?
それが表れるのが「あなたの感情」と「無意識の行動」なんですね。
潜在意識にある価値観の優先順位は、あなたの「感情」と「行動」に表れる。
一体、どういうことなのでしょうか?
まず「感情」についてですが、あなたの潜在意識の中にある優先順位の高い価値観と現実がマッチしているときには、あなたは心が満たされ、充実感を感じ、逆に、現実が自分にとって大切な価値観に反しているときには、ストレスを受ける、という仕組みがあるんです。
つまり、「どんな出来事にストレスを感じるのか?」を分析すれば、使命の覚醒に繋がる「究極の価値観」を見つけることができるんですね。
使命の覚醒に繋がる価値観の発見
「使命」「天命」に生きる、ということは、シンプルにいえば、「自分がすごく大切だと思うこと」を実現しようとする生き方です。
けれども、ここで多くの人がハマってしまう落とし穴があります。
それは、「自分がすごく大切だと思うこと」は何なのか勘違いをしてしまう、ということです。
多くの大人たちが「自分にとってこれが大事」だと思っていることは、実は、学校や親から教えられた価値観になっているのです。
そういった「勘違いの価値観」ではなく、「真の価値観」に気づくための道しるべ、それがストレスなのです。

何故なのでしょうか?
それは、感情は、「過去の学びや経験を元に思考する領域」よりも深層にある意識から湧き上がってくる感覚で、潜在意識に近い領域からのメッセージだからです。
使命の覚醒に繋がる価値観ワーク1 – 感情
では、あなたにとって「大切な価値観」をストレスから導き出してみましょう。
日々のストレス強度から「価値観」の優先順位が分かる
- 日々の生活の中で、あなたが感じているストレスには、どんなものがありますか?
- そのストレスが、「どうなって欲しい」と思っていますか?
- それぞれのストレス強度を1~10でスコア化してみてください。
そうすると、あなたにとって「大切なことの順位」が見えてきます。
ストレス強度が高かったものの反対側、「こうなって欲しい」という価値観が、あなたにとって、優先順位の高い価値観です。
それでは、次に、人生最大のストレスを感じた時期を思い出してみてください。
人生最大のストレスから「理想の価値観」が分かる
- あなたが、人生最大のストレスを感じていた時期、どんな苦しみを抱えていましたか?
- その苦しみを経験したことで、「あなたは何の大切さ」を知ったのでしょうか?
「人生最大のストレス」は、多くの場合、「あなたにとって、最大限に大切な価値観」と関係しています。
多くの方の人生では、最も大切な価値が、幼少期の家庭環境の中で抑圧されていたり、或いは人生の途中で欠乏したり、していて、その時期に人生最大のストレスを感じるんですね。
使命の覚醒に繋がる価値観ワーク2- 行動と思考
他人に刷り込まれた「勘違いの価値観」ではなく、あなたの内側にある「真の価値観」に気づくための道しるべ、2つ目は、あなたの行動です。
このワークで大切なことは、「~~したい」「~~しよう」と、意識して行っている行動を除外すること。
自分の行動を客観的に観察したときに、「なんか癖でやってしまっている行動」「暇さえあれば、やってしまう、考えてしまうこと」について、思いを巡らしてみてください。
「家の中には、○○に関するものが多い。(別に特別、好きってわけじゃないんだけど・・・)」
「また、自分の居場所や定位置になっている場所から、家の中をパッと見渡すと、○○が一番目につく」など。
そういった○○は、あなたが普段、意識していなくても、あなたが無意識に価値を置いているものなんです。
さて、あなたにとって、「大切な価値観の優先順位」と「最大限に大切な価値観」が分かっところで、今度は、「それを誰のために実現していきたいのか?」に意識を向けてみましょう。
どんな相手に使命感を感じるか?
あなたは、どんな人たちに対して「使命感」を感じて行動できるのでしょうか?
それを知るためのヒントは、次のようなポイントです。
あなたが使命感を感じる対象者
- ニュースなどで耳にした社会問題ついて、赤の他人のことなのに、まるで自分のことのように「困っている人の姿がありありと脳裏に浮かび、心が痛む」事柄。
- あなたが人生の中で一番苦しんだこと。
- 日常の中で、あなたが頻繁に耳にする「愚痴」。
- 普段、ついついアドバイスしたくなったり、お節介したくなったりするテーマ。
あなたの耳に入ってくる「困った人」の状況の中に、あなたの心の琴線に触れるテーマが含まれています。
それは、「なんで、こういう人たちがいるんだろう?あんまり関わりたくない」というストレス源として印象深く残っていることもありますし、「なんとかしてあげたい。何か、自分にも力になれることはないか」と気になるために、記憶として残っている場合もあります。
ストレス源であれば、その反対側が、あなたの使命に繋がります。
また、「なんとかしたい」と感じたり、ついついお節介したくなってしまったりするテーマは、実際に目の前に、同じテーマで困っている人がいたら「何かしてあげずには、いられない」という衝動的な欲求が湧き上がってくるでしょう。
例えば、私の場合は、パワーコントロールを受けている人の悩みを聞くと、「解放されて欲しい」という、とても大きなエネルギーが湧いてきますし、また、「人生に迷走し、何を信じて、どこへ向かえばいいのか分からなくなっている人」にも、「なんとか自分の道を見つけて欲しい」という強い気持ちが湧き、「その後、どうなったのかな?」と、気になります。
あなたにとって、「なんとかしてあげたい気持ち」になってしまう人は、どんな方々なのでしょうか?
さて、自分にとって「大切な価値観の優先順位」と「最大限に大切な価値観」、そして、「使命感を感じる対象」が分かったら、そこから使命を形にしていく方法は2通りあります。
1つは、現実を「理想とする価値観・世界観」に少しでも近づけるために、自分が最も活かせる活動は何かを探し、それを「使命感を感じる対象者」に役立てられる仕事を見つける。
職業は、「使命感を感じる対象者の現実」が「理想とする価値観・世界観」に少しでも近づけるようにするための手段、ということです。
それを探す上では、あなたにとって得意なことや、これまで身に着けてきた知識、経験などが羅針盤になります。
もちろん、起業という選択肢もあります。
使命に覚醒するタイミングに来ている場合、これまでの経験や知識が一本の線で繋がるポイントにきている場合が多いです。
逆に、まだ全てのパーツが揃っていない場合は、使命に興味を持たないかもしれません。
2つ目の方法は、一から職業を探し求めるのではなく、自分が置かれている立場で、身の周りの世界を「理想とする価値観・世界観」に近づけよう、という意志をもって仕事やプライベートに当たる、という方法です。
つまり、「使命に生きる」ということは、仕事をすることではなく、プライベートのすべてが使命に繋がってくる、ということなんですね。