私は何もしてないのに、なんでか「ひどい目に合う」っていう感覚が心のどこかにある。
「同じことをしても他の人は何も言われないのに、自分だけが怒られる。これって、どうして?」
これは、『自分は被害者』という意識、つまり被害者意識が潜在意識にあることが原因かもしれません。
「じゃあ、被害者意識を手放せばいいの?」
その通りです。
被害者意識を手放して「被害を受けた」と、自分にとって悪い出来事に対して受け身に感じることがなくなれば、冒頭のようなことはなくなります。
でも、頭で分かっていても被害者意識を変えるのは難しいもの。
何故かというと、潜在意識では「被害者意識」でいることがメリットになっているから!
被害者意識を手放さないことのメリット
「被害者でいることにメリットなんてない!早く意識を変えて、こんな出来事なくしたい」と思うかもしれません。
でも、被害者になることで沢山イヤな思いをしてきたあなたにとって、「加害者が悪い」という意識が心のどこかにありませんか?
「加害者になるのは悪いこと」という思いが強いので、「自分は、自分を苦しめた加害者のようにはならないようにしよう」と思いませんか?
そうなんです!
被害者意識を持ち続けるメリットとは、「加害者にならないこと」なんです。
「え、じゃあ、被害者意識を手放す、って、加害者になれってことなの?」
実際には違うんですが、あなたの意識の中では「加害者にならないために、被害者でいた方が安全だ」と感じている可能性はあります。
そんな潜在意識の思い込みができてしまうのには、もちろん理由があります。
他人から加害者よばわりされたことがある
過去に「あなたのせいだ」と加害者扱いされたことがあって、自分は「気をつけないと、加害者扱いされてしまう。そんな自分が嫌い」という意識はありませんか?
こうした意識があると下記のような状況を自分で知らず、知らず創り出してしまいます。
自分の周りに、敢えて「自分が逆らえないと感じる人」を置き、自分が加害者になる構図が作られないようにする。
そうすることで、「自分が加害者だ」と他人に思われたり、「自分が加害者になった」と自分が思ったりしないようにする。
もちろん、これらは無意識に行ってしまっていることです。
目から鱗ですよね。
被害者意識を手放すコツ
「被害者意識を手放す」といっても、具体的にどうしたらいいの?
現実を被害者意識で受け止めるのをやめる
まずは「悪いこと」が起こったら、「受け身の立場で捉える」のをやめましょう。
自分の外側から「悪いこと」がやってきて、自分に襲い掛かってきている感覚を持つことをやめるのです。
そうではなくて、「自分が襲い掛かる側にならないことを選んだ」と考えてください。
「悪い現実の張本人はアナタだ!」と他人に目をつけられない役回りを自分で選んだ、という意識を持ちましょう。
被害者以外の立場を受け容れる
「被害者意識」が強い人の多くには、何か嫌なことが起こったときに「どちらかが正しければ、反対側が悪い」という無意識の思い込みがあります。
つまり「加害者が悪くないなら、被害者が悪いの?」という考えが無意識のどこかにあるのです。
被害者意識のなかにある価値観
〇 加害者=悪いことをしている側 否定
〇 被害者=正しい側(悪いことはしていない) 肯定
自分を嫌な思いにさせた相手は「悪い」はず。
だって、そうでないなら「自分が悪いってことになる・・・」という発想ですね。
でも、実際には「自分は、悪気があって言ったりやったりしたわけではないのに一方的に悪く捉えられて、他人から加害者扱いをされた」という経験もありませんか?
「加害者になりたくないがあまりに被害者役を選択してしまう」意識を手放すためには、次のことを肝に銘じておくと役に立つでしょう。
それは・・・?????
出来事そのものに「良い or 悪い」はない。
では、出来事そのものに「良い or 悪い」がないのに、なんで「嫌な出来事」が起こるのでしょうか!?
被害者意識になるときの2つの特徴
「嫌なことが起こる」「また、自分ばかり責められた」と悲しくなるには理由があります。
被害者意識になるときの特徴
1. 想定していなかった出来事に遭遇したとき
2. 「こうあるべき」と思っている価値観と違う現実が起こっているとき
人は、無意識に「正しい」と信じている価値観と違う結果や、「普通はこうなる」と予測している見通しと違う出来事が起こると、「自分が脅かされる」ような感覚を感じる仕組みがあります。
これが「被害者意識」発動のトリガーとなってしまうんですね。
なので「良い・悪い」「正しい・間違っている」と判断している自分に気づいたら、息を吐いて、その考えをストップさせましょう。
「被害者意識」を手放そう!
私たちは誰でも、自分が生きる現実について「周りのせいだ・・・」と不満にフォーカスして被害者意識を持ってしまいがちです。
でも、実際には、「今の自分の立場と反対側に行くのはイヤだ、あっちは敵の立場だ」と思っている潜在意識が現実化しているだけの場合も多いのです。
この潜在意識の仕組みを知っておくだけでも、「被害者意識」の罠に陥りにくくなりますよ☆