「強い不安症状」や「パニック障害」を完治させている方がいらっしゃることをご存知ですか?

不安症やパニック障害について「一生つき合っていく病気」と言われることもあるようですが、実際には完治させている方もいらっしゃいます。

「不安症状」や「パニック障害」になったときに、どんなステップで回復していくことができるのでしょうか?

本記事のテーマは「回復のステップ」についてご紹介します。

フランスでは多くの医師が不安症やパニック症候群について『イメージ呼吸法』を推奨しているのですが、筆者はフランス国家職業技術レベル認定機関『RNCPラベル』を取得している専門セラピストです。

スポンサーリンク

パニック障害の治療

パニック障害について病院にかかっての治療となると、基本的にはお薬の服用となります。

パニック障害の方は不安になりやすい心の状態なので、お薬に関しても「イヤだな」「離れられなくなるんじゃないのかな?」「自分が自分でなくなってしまいそうで怖い」など、お薬を飲むことに対する不安が大きいですよね。

また、パニック発作が起こるのは四六時中ではないですし「体調が悪くないときにお薬を飲みたくない」「お薬は体調が悪くなったときだけでいい」という気持ちになることもあると思います。

不安が強かったり、パニック発作が起こったりするのは、パニックな症状を引き起こす神経系の神経伝達が敏感になっている状態なのですけれども、その神経の過敏さを抑えた状態を保つのが、主なお薬の作用になるんですよ。

体内の不安の伝わり方

今、自分がいる環境に、不安を引き起こす原因があったとしますね。すると、それをキャッチした感覚神経がその情報を脳へ伝えたり、脳がそれに対して体にどんな反応をしたらいいかを伝えようとしたりします。

体内に張り巡らされている神経は、電線のように一本の線を電気が走るような構造ではなく、バトンリレーのようにして、情報が1つの神経細胞から次の神経細胞へと受け渡されていく構造をしているんですね。

実は、その情報の受け渡しの過程で、大げさに伝わったり、控えめに伝わったりすることがあるのです。

下の図は1つの神経細胞(ニューロン)の絵です。

ニューロン

このニョロニョロとした神経細胞が、たくさん繋がって、情報がバトンリレーされているものを神経系と呼んでいます。

情報のバトンリレーのされ方は「電気信号」と「化学物質(神経伝達物質)」の2つのタイプがあります。

1つの神経細胞内では、電気が走ることによってシグナルが伝わるのですが、1つの神経細胞が次の神経細胞に情報をバトンタッチするときには、神経細胞の間で神経伝達物質という化学物質(バトン)の受け渡しが行われ、情報が後続の神経系へと伝わっていきます。

そして、バトンを受け渡すとき、何度もバトンの受け渡しが行われている神経同士の間では、通常、3本で行われていたバトンリレーのはずが「最近、よく来てる人気の情報や!!2本サービスしてバトン5本にしとくわ~!」という性質があるのです。

神経のバトンリレー

 

具体的には、上図のようにバトンを受け取る側のシナプスの構造が変わったり、バトンの受け取り手(受容体)の数が増えたりして、情報が大げさに次の神経細胞へ伝わっていきます。

不安症やパニック障害の方は「体調の悪さ」「不安に結びつくこと」などに関する情報が大げさに伝わるシステムになっているとイメージすることができますね。

シナプス可塑性

 

神経細胞のお話、すこしでもイメージできましたでしょうか?

さて、日常生活の中には、たくさんの「不安の波」を起こす刺激があるものです。それら、不安の大波、小波の影響をコントロールしながら、私たちは日常生活を送っています。誰でもそうなんです

けれども、不安症やパニック障害の方々にとっては、小さな波がたっただけでも、神経細胞のバトンリレーによって、大波を受けているような気持ちや体の反応を引き起こしてしまうんですよね。

さて、お薬の作用なのですが、お薬は神経細胞たちがお節介にも「5本サービスしてくれたバトン伝達」を全部受け取らないようにブロックすることで、「不安の波」が体内で勝手に増強していくのを防いでくれる役割を果たしています

ちなみに上図にあるように、神経細胞は頻繁に来なくなった情報に関しては「最近のトレンド情報じゃないから、3本のバトン、1本に減らしておきまっせ~」という機能もあります。(嫌なことがあっても、時が経って忘れることができるのは、この機能のおかげと言われています。)

不安症状やパニック障害が治る過程では、不安に関して「最近のトレンドじゃないわね~。じゃ、渡すバトンは1本に・・・」となっていくイメージなんですね。

体調が良くてもお薬は飲まないといけないの?

上述のように、不安症状やパニック障害を治していくには、不安に結びつく情報に関して情報伝達するバトンの数を減らしていってもらいたいわけです。そのため、不安症状やパニック発作になるほどの「大波」でないから「お薬は必要ない」ともいえないんですよね。

どんなに小さな波であっても、その神経伝達の波をさらに抑え、不安関連の神経細胞が少しでも長く休んでくれる状態を維持することが、過敏反応を落ち着かせるカギでもあるからです。」

完治へのステップ 休職

一般的には、パニック障害の方はお仕事を休職された方が「良くなりやすい」と言われています。

退職ではなく、休職がおススメです。

日本では、病気が原因で休職をとることは法律で認められた権利でもあり、こうした理由で休職される方が受けられる様々なメリットがあります。例えば、お給料の一部が支払われたり、病気から回復したときに戻れる職場が確保されている、ということから将来への不安が減って治療に専念しやすくなったり、お仕事への復帰を段階的にさせてもらえたり、などのメリットがあります。

パニック障害の方は、真面目で責任感の強い方が多いので「仕事を休むなんて」「周りに迷惑をかけたら大変だ」と思われる方も多いんですよね。けれども、勤め先にお話して受けて入れてもらえたら、それだけで随分気持ちが軽くなり、治療にも良い効果が表れるものなのです。また、現代社会では誰もがこのような病気になる可能性があり、「お互い様」といえる状況です。ある制度はしっかり利用して元気になった方が、将来的には自分にとっても、周囲にとっても、実りある将来がうまれます。

休職を相談するのに、お医者さんの診断書があると話しやすくなります。まずは、お医者さんを探して診断書を書いてもらい「お医者さんに休職を勧められている」と勤め先に相談してみるといいでしょう。

完治へのステップ 発作への対処法

パニック障害を克服していくための最初のステップは、実は、発作をなくすことではないんです。「発作が起きないように」そのことばかりに捉われて、体調を監視しつづけるような状態だと、逆に神経過敏になってしまうんですよね。

パニック障害を克服していくための最初のステップは、実は「発作が起きたときにコントロールするアイテムを持つこと」なんです。

コントロールできなくていいんですよ。

ただ、発作の最中に、辛い気持ちで、怖くて仕方ない気持ちで発作が収まってくれるのを受動的に待つしかない状態から、何かしら自分の意志でしていることに意識をもっていくことが大切なんです。

「嫌なことから意識をはずす」

これは痛みを静めるためのペイン・マネジメントでも大切な手法の1つです。

とはいえ、嫌なことが起こっているとき、脳の状態はその嫌なことに意識が釘付けになるようにできているんですよね(汗)。だから、イメージ呼吸法の視聴音声を聴いてみてください。それこそ受動的なので、とても取り組みやすいです!

イメージ呼吸法音声がいい理由

【呼吸法】

「息を吸って、息を止め、息を吐く」

【筋弛緩法】

「筋肉に力を入れて、力を抜く」

この2つの連動動作は効果的に副交感神経を刺激し、頭と心、体を同時に圧倒的なリラックス状態へ導いてくれます

パニックの発作が起こっている最中は交感神経が大興奮している状態なんですね。

よろしければこちらの記事をご参照ください。

【必読】不安&パニック発作を落ち着け 安心を広げる『イメージ呼吸法』

イメージ呼吸法音声は、その状態と正反対のリラックス状態へと体を導いてくれます。

こうして自律神経の活動バランスが整った安心しやすい状態になったあと、さらにイメージをするんですね。

イメージというのは「心のインスタント食品」なんです。

例えば、悲しいときや気分が落ち込んでいるときに厚い信頼を寄せている人や愛する人のことを考えると、勇気づけられたり、元気になったりしたことがありませんか?これは、つまり私たちが頭や心に抱くイメージが大きな影響力を持っている証拠なんですね。反対に、まだ現実には起こっていない危険をイメージすると不安や恐怖が活性化されてしまいます。

実は、ネガティブな感情は、実際に体の内分泌系や神経システムに影響を与え、呼吸や心拍をさらに乱すことに繋がってしまうことが知られています。最初は架空のイメージに過ぎなかったものが、実際に体の具合を悪くしてしまうことは体の仕組みを理解すると当たり前のことなんですね。

同じ理由で、「安心させてくれるイメージ」には、体の状態を整えてくれる作用があるんです。

イメージ呼吸法で行うイメージの誘導方法はスペインの「神経専門の精神科医」が体系化したヨーロッパで人気の高いセラピー(心理療法)として使われているものです。

上記に説明したように、体内では、情報はバトンリレーのようにして1つの神経細胞から次の神経細胞へと伝わっていき、よく使われる神経系では情報が伝わりやすくなる一方、あまり使われない神経系では情報が伝わりにくくなる、という性質がありますが、実は、この他にも情報伝達が強化されたり抑圧されたりする神経系のルールがあります。

それが、脳の状態が快い、安心な状態にあるとき、恐怖や心臓がバクバクしたり過呼吸になるような神経系の神経伝達は抑圧され、体や心の状態を鎮静化する神経系の情報伝達が強化される、ということなんです。

イメージ呼吸法では、体や心の情報を鎮静化する神経系の情報伝達が強化される状態に脳の状態をもっていくんですね。そして、その状態で安心感を感じているときの体の状態を脳に覚えてもらい、その状態を必要なときに引き出せるようにしていくのです。

ですから、この音声は、体調が悪くなくても、頻繁に聞いただけ、効果が上がるようになっています。

ちなみに、パニック障害でない方にも「集中力の回復」や「リラックス」などのために高い効果があります。

筆者も毎日聴いています(笑)。「パニック障害だから」でなくて、どんな方でも聴くと恩恵を受けられる音声になっているんです(*^▽^*)。

音声の活用法

気に入った音声を見つけます。

  • 予期不安が出てきたり、気分が落ちたりしてきたら、音声を聴くようにします。
  • 予期不安や気分が落ちる時間帯が固定されている場合は30分くらい前から音声を聴きます。
  • 苦手なことが起こると分かっている場合も、その前に音声を聴きます。
  • 気分が落ちたりしなくても、毎日1回は音声を聴くようにします。
  • 夜寝る前には、音声を聴かない場合でも、筋弛緩法を行ってから寝るようにします。

イメージ呼吸法音声 体験版のご紹介

安心をつくるイメージ呼吸法

自分が安心できる、自由が感じられる広い場所をイメージ

★どんな効果がある?★
日常的に聴くことで、安心の神経系が育っていきます。日常の中のオアシスのような時間をつくることができます☆

行ったことがある思い出の場所や、写真で見たことがあるけれど、行ったことがない場所でも大丈夫です。
全く架空の場所や行けない場所でも大丈夫です。

例えば、雲の上や、山の頂上から見える長めのいい景色、地平線まで広がる海の上に浮かんでる感じ、空の真っただ中、宇宙空間、砂丘や平原など。だだっ広くて、普段の日常から離れ、自分自身に戻れるような、そんなイメージが連想できる場所を想像してみてくださいね。

イメージを決めたら、次の4つの項目について、紙に書き出してみながら、その場所のイメージを膨らませます。

  1. そこに見えるイメージ(どんな色をしていて、どんな色のコントラストがあって、どんな景色が広がっている)
  2. 聞こえてきそうな気持が落ち着く音(静けさ、或いは風や水の音、波の音、鳥の声など)
  3. 匂い(風の香り、塩の香りや空の香り、砂や草の香りなど)
  4. 肌に感じる感触(風が頬に当たる感覚や太陽に暖められている感覚、ひんやりした感覚、雲のふわふわした感覚、宙に浮かんでいる軽い感覚など)

ソフロロジストの音声を聴きながら、その場所をリアルにイメージします。

予め紙に書き出したイメージが湧いてくるかもしれませんし、別のイメージが勝手に湧いてくるかもしれません。或いは、まったくイメージが湧いてこないかもしれませんが、それで大丈夫です。

うまくできた、うまくできなかった、という判断の基準はありません。眠ってしまっても、脳は音声を聴きながら刺激されているので大丈夫です。

音声を聴きながら湧いてきたイメージや感じたことを、ただそのまま、「そのときの自分」として受け入れるように心がけてくださいね。

森の中の四季のイメージ呼吸法

森の四季をイメージ

★どんな効果がある?★
現実にいろいろなことがあっても、「何とかなっていくんだな。なんとかできる強さが自分にもあるんだな」という安心感を育んでいくことができます。

山の中にいる自分をイメージします。
青い空を覆うように茂る木々の枝葉をイメージします。
風の音や新鮮な空気、土や木々のにおいを思い描きます。

移り変わる大自然の中で、同じ場所に根を張り、姿を変えながら、1000年の時を生きる大木をイメージし、時の流れの変化にしなやかに適応しながら、生きる力が人の体にも備わっていることをイメージ。

【不安】【恐れ】【執着】を手放す 心のお掃除イメージ呼吸法

「不安なこと」「怖いこと」「無くなってほしい嫌なこと」をゴミ捨てして風に運んでいってもらうイメージ

★どんな効果がある?★
まだ深い悩みまで成長していないけれど、日常のあなたを前に進めなくしている気持ちから解放されるために聴いてみてください。
顕在意識で気づくレベルになる前に掃除をしておくことで、将来的な問題を予防することができます。

もちろん、今すごい不安、怖い、執着、頭がグルグル。という方は即この音声で心を解放させてあげてくださいね!

不安や恐れは、嫌な気持ちなので、心理の反応として、感じないように避けようとしてしまいます。避けているとどんどん降り積もっていくんですね。リラックス状態では、不安も恐れもそれほど怖い気持ちにはならないので、その状態で意識を向け、一つ一つ感じきってあげることで、その感情を昇華していくことができます。

春の力強さをインストールするイメージ呼吸法

春の太陽の光、青い空、草木の緑をイメージして、明るい気持ちになる言葉をイメージ

★どんな効果がある?★
これから、少し不安なことに挑戦するとき、一日を始める前に、気持ちを前向きにやる気を出すことができます。

春の暖かい太陽の光をイメージし「自分に希望をくれる言葉」を見つけます。

明るく晴れ渡った 春の日の青空の色をイメージして「気分がよくなる言葉」を見つけます。

春の草木のみずみずしい緑色をイメージして「前向きになれる力をくれる言葉」を見つけます。

3つの色からイメージした3つの言葉を思い返します。

それらの言葉から受け取るポジティブな感覚を味わいます。

例:
希望をくれる言葉   「心に光を」
気分がよくなる言葉  「今日もいい日になる」
前向きになれる力をくれる言葉 「大丈夫」

3つの言葉をつなげるとこんな風になります。
「心に光を持つように意識して過ごせば、今日もいい一日になるから、心配しなくて大丈夫」

【寝落ちする】安眠イメージ呼吸法

日常の喧騒や心配事から遠く離れた安らかな空に浮かぶ雲の上で眠るイメージ

★どんな効果がある?★
不安があると、多かれ少なかれ安眠が妨害され、体が回復しにくくなります。睡眠の質を高めるためにこのイメージ呼吸法を聴きながら入眠されると、ぐっすり眠れるようになります。

ふわふわとした安らぎの色をした雲の上に横たわっている自分をイメージ。

雲が自分をのせて空へ上がっていくところをイメージ。

全身がすっかりゆるんで、楽になり、心地いいくつろぎの中で安心して眠りに身をゆだねられるイメージ。

Youtubeチャンネルのご案内

今後も安心を育む「イメージ音声」をYoutubeにて配信していきます。
「心と体に安心感を広げる『イメージ呼吸セラピー』 フランス式ソフロロジー まなみん」のチャンネルに
『チャンネル登録』をして頂きますと、今後も新しい音声をお聴きいただけます。

人それぞれ、安心の源となるリソースは異なります。
気に入った「イメージ音声」を繰り返し聴くのがおススメですよ☆

おまけ

最後に★パニック障害&不安症の方に絶対おススメのメルマガ★のご紹介です。

パニック障害専門カウンセリング
『nico株式会社』の鈴木社長さんが配信されているメルマガです。

先日お話させた頂いたのですが、本当に人間的な信頼できる社長さんで、パニック障害の方々が良くなっていかれることを真剣にかが得てくださっていらっしゃる方です。お話したときの詳しい内容はこちらのアメブロ記事に掲載させて頂いております。

このメルマガでは、自分でできることや、食事のことなど、様々な情報を配信くださっています。まだご存知でない方はぜひご登録くださいね☆

鈴木さんのメルマガ登録はコチラです!

パニック障害の関連記事

【必読】不安&パニック発作を落ち着け 安心を広げる『イメージ呼吸法』

恐怖や不安を落ち着かせ自分に立ち戻るイメージ呼吸法