「潜在意識と繋がれているのかどうか」、どうやったら分かるのでしょうか?

自分は潜在意識に繋がって生きている、と感じている人は、端的に言うと「自分の感覚を信じて行動できる」状態にいます。

けれども、潜在意識に繋がれているのか曖昧な人は、「悪い直感を信じてしまう」ことがあります。

自分の感覚に従ったとき、「あるときは良い結末を迎え、あるときは後悔するようなことが起こる」となると、自分の感覚を信じることができなくなりますよね。

だからこそ、この記事を読んで、心に感じた感覚が「良いインスピレーション(天使の声)なのか、悪いインスピレーション(悪魔の声)なのか」聞き分けられるようになることが大切なんです。

意識の構造 統合心理学

さて、「良いインスピレーション」「悪いインスピレーション」とは、一体、どういったものなのでしょうか?

天使と悪魔

「良いインスピレーション」は、あなたを『理想』へと近づけてくれるインスピレーションです。

それに対して、「悪いインスピレーション」は、『その瞬間のあなたには、楽な道にみえたり、問題を解決してくれる唯一の方法のように見えたり」しますが、それを選択した後、『裏切られた、失敗した』と後悔することになるようなインスピレーションです。

問題は、インスピレーションを受け取った時点では、「悪いインスピレーション」の方が心地よく感じる点なのです。

一体、どういうことなのか、少し専門的な話も交えてお話しますね。

感覚には、「上位意識」の感覚「下位意識」の感覚、というものがあります。

下図は、統合心理学を提唱したイタリア人精神医学・心理学者「ロバート・アサジョーリ博士」が描いた「心の模型図」です。

サイコシンセシス

顕在意識が真ん中の領域で、その周りに潜在意識を含めた無意識の領域がある、という形になっています。

もちろん、意識は無形ですから、心の動きを説明しやすいように、意識を「上位・中位・下位」に分類しただけのことです。

上位の意識と下位の意識の違い

上位意識の感覚

 

頭で考えると、メリットが不確かで、リスクが大きいようにみえるけれど、前へ進んでいいと思わせる静かな確信」

下位意識の感覚

 

何かに対して「絶対にこれだ!コレを選べば大丈夫!」テンションが上がり、舞い上がる感覚

新しいことに挑戦するかどうか、少し高い買い物をするかどうか、他者からの誘いにのるかどうか、人生では、様々な場面で決断に迫られます。

そんなとき、「頭で考えるのではなく、感覚に従うことが大切」と助言するコーチやスピリチュアリストは沢山います。

けれども、その感覚に「興奮」が混じっている場合は、「従うと、後で後悔する結末」になることを知っておいてほしいのです。

「こっちを選んだ方がメリットが高い」と感じたとき、その感覚が静かな確信に満ちたものであれば、それは信じてよい感覚。

でも、「わぁ、こんな話が向こうから自分にやってくるなんて!この流れに乗らなくちゃ!」という興奮がある場合は、よくない感覚です。

物事には常に「ポジティブな面」と「ネガティブな面」がセットで存在しています

「一見、ネガティブな選択にみえるけど、こっちに進むべきだ」という感覚であれば、選択した後にポジティブな側面を体験することになります。

けれども、「ネガティブな面」が分からない選択を選んだ場合、後から、予想外のネガティブな側面に直面させられることになるのです。

上位の意識と繋がったインスピレーションとは?

「上位の潜在意識」と繋がったときに感じるインスピレーションなのかどうかをチェックする3項目があります。

  1. 気持ちが落ち着いている
  2. 体がゆるんでいる(緊張していない)
  3. 呼吸がゆっくりである

こうした感覚でいるときに、ふっと湧いてきたインスピレーションが常識から外れていたとしても、大丈夫です。

「これを選んでも上手くいく保証はない、むしろ○○というリスクがある」と冷静に受け止めた上で、「ダメ元でも、この道を突き進んでみよう」という気持ちが湧いてくるようになります。

天使と悪魔の違い

「上位意識からのインスピレーション(天使の声)」と、「下位意識からのインスピレーション(悪魔の声)」の違い、お分かり頂けたでしょうか?

「天使の声」のときは、リネガティブな側面とポジティブな可能性の両方がみえている視野が広い状態のインスピレーション

一方で、「悪魔の声」は「ポジティブな側面だけに目が釘付けになって、ネガティブな面に対して盲目になっている」状態なんです。

「興奮がないかどうか」「冷静かどうか」は、『天使の声』を見分けるための分かりやすい指標なので、覚えておいてくださいね。

潜在意識と繋がりやすくなる方法

「上位の意識と繋がっている状態」を『常にポジティブな気分でいること』と勘違いすると、迷走しますので注意してください。

真に「上位の意識でいる状態」とは、「物事のいい面も悪い面も、両方が見えている状態」なんです。

ですから、「頭で考えるとリスクが大きいように見えるのに、その道を選択する」という感覚もありますし、反対に「頭で考えるとメリットしかないように思えるけれど、なんか違う気がする、これを選ぶのはやめよう」というインスピレーションの場合もあります。

下位の意識状態では、「コレさえあれば大丈夫」という完全肯定の気持ちになったり、「○○さえなければ、こんなことにはならなかった!コレが悪の根源だ」という完全否定になったり、感情の振り子が極端に振れるようなイメージです。

上位意識との繋がりを強化するための「呼吸法とリラクゼーション」

上位意識との繋がりが強化されると、「心や体はゆるみ(緊張してない)、呼吸は深く安定して、リラックスした状態になる」わけなのですが、こういう状態では、脳の血流状態が上がり、偏りなくスムーズに行き渡るため「物事の見え方の視野」が広がります。

このようなリラックスした状態は、普段から呼吸を整え、心や体をゆるませる習慣を持つことで維持しやすくなります

次のように、まずは、自分の呼吸に気づく習慣から始めるのがおススメです。

「上位意識と繋がる呼吸習慣」

 

「寝起き」「三食のご飯の前」「布団に入った後」に、思考を止めて、一瞬、自分の呼吸を観察し、呼吸を深くゆっくりなものに戻す。

 

リラックスできる風景をイメージしながら、深呼吸を3回行った後に日常へと意識を戻す。

こうして、普段、日常の雑多なことへ散っている意識を、自分の内側へ集中させる時間を作ります。

このとき、あなたの意識は、潜在意識と繋がります。

実は、「潜在意識の力」に繋がるための知恵として、こうした習慣は多くの宗教的な習慣に取り入れられてきました。「一日に数回の、お祈り」の時間が決まっていたり、「食事の前に神様への祈りを捧げる習慣」があったりするのは、本来は意識を日常から自分の内側へ戻すことを目的としたものだったんですね。

けれども、現代は、無宗教でも、「呼吸へ立ち返る」という方法で「潜在意識との繋がり」を取り戻すことができます。ぜひ心がけてみてください♪

潜在意識と繋がりやすくなる呼吸習慣の実践講座

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