「引き寄せの法則」って、漠然と「自分の願いが自然に叶ってしまう(引き寄せてしまう)方法」というイメージがあると思います。
これが使えると理想の人生が手に入る、ヤッター!って感じですよね(笑)。
けれど「引き寄せの法則」を学び、実践したけど「うまくいかな~い (>_<)」そんなことになっていませんか?
何故、うまく人と、うまくいかない人がいるのでしょうか?
《ちょっぴりフランス語講座》
引き寄せの法則 = La loi d’attraction (ラ・ロワ・ダトゥラクスィオン)
実は、うまくいかない人には共通点があるんです。
うまくいかない理由に当てはまっていないか、あなたもチェックして、上手に「引き寄せ」実践者となっていきましょう!
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引き寄せたい現実のヴィジョンが明確ですか?
当たり前のことですが、あなたが引き寄せたい「幸せのカタチ」それは、あなたの潜在意識にあるもので、あなたにしか分からないことです。
ところが多くの方が、自分以外の誰かを見て「自分もアノ人のようになりたい」と願うんですね。
それも、多くの方が、同じようなモデルを見て、そう思います。
- 同じ講座を受けていた誰々が夢を叶えた。
- ネットや本で「短期間で成功した!」と言っている人がいる。
「自分も、引き寄せの力で同じことを実現したい」
顕在意識ではそれが、自分の願いだと思い込んでいたとしても、あなたの潜在意識は、それがあなたの本音の願望でないことを知っています。
本気で潜在意識から「他人になりたい」と思っている人はいないし、「他人になれる」と思っている人もいないんですね。
さらにいうと「あの人みたいになりたい」と顕在意識で思うとき、私たちはその人そのものではなくて、「あの人の現実に似た幻想」を頭に思い描いています。
「幻想の他人」とは、どういう意味なのでしょうか?
それはこういうことです。
頭の中で思い描く「幻想の他人」には、「現実の他人」が体験しているネガティブな面が抜け落ち、自分にとってポジティブな面だけがイメージ化しているのです。
「ありのままの現実」は、必ずポジティブな面とネガティブな面を持ち合わせています。
ということは、実際に、その願望が叶ったとしても、私たちは必ず、そのポジティブな現実にセットでくっついてくるネガティブな一面を体験せざるを得なくなります。
こうしたシチュエーションでは、私たちは、どうしても想定外のネガティブな一面に意識がフォーカスし、結局「思い通りじゃない」「引き寄せがうまくいかない」と思うことになってしまうのです。
ですから、自分が欲しい現実の全体像を知り、その全体像を受け入れる心のゆとりを持つことが「引き寄せ」がうまくなるコツなんですね。
1. 引き寄せたいものが分からない症候群
「潜在意識で引き寄せ」をうまく使うには、自分が欲しい現実の全体像を知る必要があります。
ところが実際には、「自分の幸せって何だろう?」が分からないことも多いんですよね。
何故なら、学校教育や家庭教育の中で「社会に役立つ人間となる」「集団の輪を乱さない人間になる」ことをたくさん学び、「自分がどうなりたいか?」という自分の潜在意識の願望は抑圧して「外部の期待に応える」練習を学んで大人になっているからなんです。
※詳しくは、こちらの記事でご説明しています。
あなたが「潜在意識から引き寄せたいと思っているもの」が分からなければ、引き寄せはうまくいきません。
でも、引き寄せがうまくいかない方の中には、別のケースもあります。
それは、一体、何なのでしょうか?
2. 引き寄せの方法に失敗している
実は、引き寄せの「方法」に失敗しているケースもあるんですね。
引き寄せがうまくいかない方法とは、引き寄せたい出来事を具体的にイメージするというものです。
「引き寄せ」というのは、潜在意識を使って行うものですが、潜在意識は「具体的な細かい出来事」や「理屈」などを処理する部位ではありません。
「具体的な行動」や「理屈」は顕在意識の思考の領域で処理されるものなのです。
「潜在意識」から「具体的な現実」がうまれる仕組みはこの図のようになっています。

潜在意識が源にあり、潜在意識の状態によって、感情の反応が変わる。
感情は思考をうみだし、思考が行動をうみだす。
そして、行動が「現実」をうみだす、という流れです。
そして、「現実」に見えている光景や体験は、視覚や聴覚、触覚などの体の感覚器官を通して、潜在意識にフィードバックされ、そこから次の新しい現実が生み出されていきます。
ループのように繋がっているんですね。
「潜在意識で引き寄せ」というのは、この「現実」から潜在意識へのフィードバックを「頭の中のイメージの中での体験」からフィードバックを起こす形で使う仕組みになっています。
何故、そんなことが可能なのかというと、潜在意識の中には、想像と現実を区別する機能がないからなんですね。
現実の情景を視覚的に見た場合も、目をつぶって想像を膨らませた場合も、同じ視覚野で情報処理が行われます。
同じように、現実に聞こえる音の処理も、イメージの中で聞こえた音の処理も、同じ聴覚野で行われます。
絵にするとこんな感じです。

そして、視覚野や聴覚野で処理された情報が脳にフィードバックされ、様々な感情が生み出され、思考や行動へとつながっていくのです。
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じゃあ、具体的な出来事をイメージする方法で大丈夫じゃん。
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と、思われたかもしれません。
しかし、そのイメージが「気持ち」や「体感」を生み出さなければ、このフィードバック・システムが起動せず、潜在意識にメッセージが伝わらないのです。
何度もいいますが、潜在意識は「気持ち」や「体感」などの曖昧な情報の領域であって、「何月何日に○○が起こる」という思考の領域とは違うのです。
ですから、「潜在意識で引き寄せ」を行うためのイメージワークでは「起こって欲しい具体的な出来事」そのものではなく、それが起こったら、
- 自分が感じるであろう気持ち
- 見ているであろう光景の印象
- してそうな自分の表情
- 聞こえていそうな音
など、気持ちや体感が自然と生まれるイメージすることがポイントなんですね。
詳しいやり方はコチラの記事でご紹介しています。
おまけ
さて、「自分がどうなりたいか?」という潜在意識の願望が分からなくなり、「外部の期待に応える」のが癖になってしまっている方向けに、今から、すぐに実践できる「自分軸育て」の方法をご紹介します。
それは嫌なことを断る、「ノー」と言う訓練をすることなんですね。
何故「断る」ということが、「引き寄せ」がうまく使える人になるために大切なのでしょうか?
「引き寄せ」する前に、まずは「ノー」と言えるようになろう
日本人はよく「ノー」が言えない国民性と言われますが、実際には「ノー」と言えないのは日本人だけではありません。
2020年現在、私が住んでいる、フランス社会でも「ノー」と言うことは簡単ではありません。
それは学校や家庭での教育の影響に加えて、人は誰しも相手によく思われたいという「承認欲求」を持っているからなんですね。
- 相手によく思われたい。
- 相手をがっかりさせたくない。
- 相手に嫌われたり、批判されたりするのが怖い。
こういった潜在的な想いが私たちに「ノー」と言うことを難しくします。
でも、周囲に対して、いつも「イエス」と答えていたら、あなたの人生はどうなるでしょうか?
- 時間がなくなります。
- 疲れます。
周囲のみんなが「あなたの時間を自分の為に使って欲しい」と言い、そしてあなたがその願いに「イエス」と答えていたら、あなたの1日は、いくら時間があっても足りなくなりますよね。
もちろんあなた自身のために使える時間など1分もなくなります・・・。
一日24時間という限られた時間の中で他人に望まれたことばかりをしていたら、自分のやりたいことをする時間だけでなく、心のエネルギーもどんどん消耗させられ、「自分が欲しい現実」が分からなくなるのは当たり前のことなのです。
では、どういったときに「ノー」と言えばいいのでしょうか?
次の3つの問いかけを念頭において、「イエス」と言ってもいいのか、断るべきなのか、判断してみてください。
《「ノー」と言うべきか「イエス」と言うべきか判別する方法》
- 本当にそれをしたいと思っているか?(相手に同意しているか?)
- 本当に自分が嬉しくなることなのか?
- 心のどこかで「相手に従わなければならない」と感じていないか?
とても、小さな積み重ねになりますが、「イエス」なのか「ノー」なのか、なんとなくやり過ごすのではなく、この3つの問いかけを常に自分に問いかけていくことで、潜在意識と繋がりやすくなっていきます。
具体的に、どうやって「ノー」と言えばいいのか、「ノー」と言いやすくなるための心の準備法などについては、コチラの記事でご紹介しています。
関連記事のご紹介
本記事で、ご紹介した関連記事をまとめてご紹介しますね。
「自分がどうなりたいか?」という欲求を抑圧して、「外から求められたことに応える」練習を集中的に学んで大人になった」とは、どういうことなのか、詳しくご紹介している記事がこちらです。
潜在意識で引き寄せを成功させる具体的な方法
「ノーと言うための心の準備法・断り方の例文つき」はコチラからどうぞ。