潜在意識に住み着く「毒親」から解放されるには、どうしたらいいだろう?

何故、大人になった今も毒親のことを思い出しては嫌な気分になるんだろう?

と思っていませんか?

それは、あなたが子ども時代、毒親の元でサバイバルするために必要だったプログラムが、潜在意識下で今も動いているからなんです。

どういうことなんでしょうか?

毒親からアナタを守ってきたインナーチャイルドたち

幼子インナーチャイルド

私たちは、子ども時代、不安なとき、生きるために必要なものが足りないとき、親を頼りにします。

庇護してくれるはずの親に抱っこしてもらったり、受け容れてもらったり、慰めてもらったりして安心させてもらおうとします

けれども、毒親に育てられると「いくら求めても」「甘えたくても、寂しくても」それを満たしてもらえることがありません。

そのうち、求めることをやめてしまうのですが、実は、やめてしまったのではなく、「求める気持ち」が潜在意識に封印されてしまうだけなのです。

そして、大人になった後も、子どもの頃に「寂しくて、助けを求める自分の声に応えてほしくて、優しくしてもらいたくて」と泣いていた気持ちは、あなたの心の中に住み続けているのです。

大人になったのは「顕在意識」だけ。

あなたの潜在意識の中には、まだ「子どもの頃の、寂しかった頃のアナタが、存在している」のです。

この子のことをインナーチャイルドといいます。

確かに、ときどき「無性に寂しくなる、甘えたくなる」。家族も友達もいるのに「深い孤独を感じる」

ということがありませんか?

怒りの防衛インナーチャイルド

もしかしたら『寂しいインナーチャイルド』の存在は感じないけど「強烈な怒り」を感じたり、「他人に批判的になったり」、或いは、人から怖れられたり、人が自分から離れていったり、ということがありますか?

これも、毒親暮らしと共に成長したあなたのインナーチャイルド。

この子は、毒親の言動から、あなたの心が傷つき、死にそうになってしまわないように、守ってくれた防衛インナーチャイルドです。

毒親の言動に本体のあなたが傷ついてしまう前に「怒りや批判、攻撃的な感情」を煽ることによって、悲しみから、あなたをガードしてくれていたのです。

だって、絶対に愛されないと分かっているのに「本当は愛して欲しい」と思うことは、とても辛いことだから。

不安の防衛インナーチャイルド

いやいや、イライラするというより「不安やネガティブな妄想」で頭がパンパンになる?

実は、これも防衛インナーチャイルド。

何か良いことがあった後に毒親にガッカリさせられて絶望したことがありませんか?

そんな絶望感からアナタを守るために、予め「不安やネガティブな妄想」で頭を埋め尽くし、期待を持たないようにする。

何も行動せず、目立たず、毒親の注意を引かなければ少し安全だった、ということがありませんか?

「不安やネガティブな妄想」も毒親からアナタを守るためのプログラム。

毒親からあなたを守るインナーチャイルド達を労おう

今は、あなたを苦しめる「孤独感」「怒り」「不安」のインナーチャイルド達も、毒親と暮らしていた頃に、あなたを守ってきてくれた仲間たち。

このインナーチャイルド達に、「今は、もう大丈夫。いなくなっていいよ」と言うと、インナーチャイルド達は、途端に不安になってしまいます。

「そんなこと言って、大丈夫じゃなかったらどうするの?信用できない」って、今よりも活発化してしまうことがあるから要注意。

「君たち、もういらない」ではなくて、まずは「今まで、ありがとう」という言葉をインナーチャイルド達に届けてあげてください。

「君のおかげで、今まで生きることができたよ、ありがとう」と安心させてあげることが何よりも大事。

早く楽になりたいあまりに「もう大丈夫だよ」という声掛けをするのもNG。

だって、大丈夫かどうかの判断は、インナーチャイルドがしたい、と思っているから。

毒親にできないこと 今はアナタが自分にしてあげよう

「早く良くなろう」ともがくのではなくて、まずは、自分が何を感じてきたかに気づきましょう。

インナーチャイルドは、子どもの頃の欲求を持ち続けています。

その欲求を満たせるのは毒親ではありません。

大人になったアナタ自身なんです。

あなたは毒親に「認めてもらいたい」という気持ちがありませんでしたか?

インナーチャイルドも同じ。

あなたの潜在意識に存在していることを、「アナタに認めてもらいたい」と思っています。

だから、「寂しいんだね」「怒りがおさまらないんだね」「不安なんだね」と、自分の気持ちに居場所を作ってあげてくださいね。