自分を認めようとすると出てくる自己否定。
「よし!今度こそ」と現実を変える決意をしても、何故か上手くいかない方法を選んでしまう自分。
「潜在意識のブロックのせいなのかな?」と悩んでいませんか?
潜在意識のブロックとは?
ちまたで「潜在意識のブロック」と呼ばれているものは、実は「自律神経系の防衛反応」であることを知っていますか?
つまり、「潜在意識がブロックする現実」は、潜在意識にとって『危険』と認知されているんです。
大人になると、愛されることも、望みが叶うことも幸せなことなハズなのに、何故、潜在意識は、それを「危険」と捉えてしまうのでしょうか?
それには、理由があるんです。
潜在意識のブロックには種類があるってホント?
頭で「こうしたい」と思ったことをブロックする潜在意識には、大きく分けて2つの種類があります。
- 1つ目は、攻撃的な怒りのエネルギー。
- 2つ目は、不安と恐れのエネルギーです。
潜在意識のブロック1 - 攻撃的な怒りのエネルギー
怒りのエネルギーは、せっかく上手くいっていたものを壊してしまいます。
仲良くなったり、信頼できたりする人がいても、時間が経つといつも「その人にないがしろにされているような気分になる」。
恋愛で好きになった人と、いつも喧嘩別れしてしまう。
職場で、最初は問題がなくても、何故か、人間関係がもつれてくる。
潜在意識のブロック2 - 不安と恐れのエネルギー
不安と恐れのエネルギーは、「何故か分からないけど、とにかく一歩踏み出せない」「小さなことでウジウジしてしまう」、まさにブレーキをかけられている感じになります。
何か小さなことでも気になると、いつも「不安や心配事」で頭の中がグルグルなる。
新しいことに一歩踏み出そうとしても、何故か動き出せない。
この2つのエネルギーは、両方とも交感神経系が過剰に活性化しているときの症状なんですね。
そして、交感神経系が活性化するのは、「変化に適応しよう」としたり、「危険から自分を守ろう」としたりするときです。
一体、誰から何を守ろうとしているのでしょうか?
実は、子どもの頃に安心感を求めて心の中で泣いていたのに、安心させてもらえなかった幼い頃のインナーチャイルドを守ろうとしているんです。
「潜在意識のブロック」をつくるインナーチャイルド
大人の意識の中の「全ての意識」が大人になっているわけではありません。
どんな大人の心の中にも、「大人の中の子ども」が住んでいるんですね。
そして、「大人の中の子ども」のうちで「子どもの頃に背負い込んだ傷、まだ癒えていない心の傷」をインナーチャイルドと呼びます。
「傷ついたまま、癒されないままのインナーチャイルドが、これ以上深手を負わないために、2種類の潜在意識ブロック(怒りや不安)が守ってきた歴史があるのです。
インナーチャイルドを守る「潜在意識ブロック」の仕組み
なんで、怒りや不安があると、「傷つきやすい心」が守られるのでしょうか?
例えば、「母親に理解してもらいたいのに理解してもらえない」という現実を目の当たりにするのは子どもにとっては辛いことです。
実際に「理解してもらえないことも辛い」ですが、何度も何度も「また理解してもらえなかった」と感じるのは、さらに辛いことです。
そんなとき、『怒りのエネルギー』が登場して「母親は悪だ!あの人は間違っている!」と思うことで「自分の痛み」を感じないようにして、何度もガッカリして傷つくことから心を守ることができるのです。
また、不安や怖れは、次のように働きます。
例えば、母親に理解してもらくて、母親に「○○して欲しいと言いたい」気持ちがあったとします。
でも、それはいつも「お母さんに断られてきた」という経験があったとします。
すると、『不安や怖れのエネルギー』が「言いたいことを言うのは危ないよ(傷つくことになるよ)」と、「望みを実現しようとする行動にブレーキをかける」働きをするようになります。
言ってみれば、「潜在意識は、子どもの頃の理屈で大人の自分にブレーキをかけている」ということです。
例えば、小学校低学年の頃は自転車でスピードを出すと転んで怪我をする可能性が高いけれど、大人ならスピードを出しても転けず運転できますよね。
スピードを出しても転けない大人に、子ども時代の意識が、「ダメダメ、スピードあげたら危ない、やめて」とブロックをかけてしまっているのが「潜在意識のブロック」というヤツなのです。
では、この「潜在意識のブロック」をとるには、どーすればいいのでしょうか?
潜在意識のブロックをとる方法
まずは、インナーチャイルドが癒されて「怒りや不安のエネルギーの守りがなくても大丈夫」になることが大切です。
そのためには、今まで、自分が辛くならないように目を背けて来たインナーチャイルドの悲しみや辛さに気づき、共感してあげることが第一歩になります。
そして、次に大事なのが、これまで辛い時代の自分の心を守ってきてくれた「潜在意識のブロック」たち、「怒りのエネルギー」や「不安や怖れのエネルギー」の存在価値を認め、労ってあげること。
確かに、大人になった今は「潜在意識のブロック」が邪魔者に感じられるかもしれません。
でも、かつて「自分を守るために創り出された自分」を、今は邪魔だからと否定してしまうと、自己葛藤が深まり、「潜在意識のブロック」は、さらに強固になっていってしまうのです。
潜在意識のブロック とれやすい人 とれにくい人
「潜在意識のブロック」をとる、というセッションは、世の中に沢山あるように思います。
その中で、個別セッションではない場合、ユーチューブやブログなどに書かれている内容は、表面的な方法です。
それで、とれる方の「潜在意識のブロック」は、とても軽いもの。
もし、あなたが他の方がやっている方法で、上手くいかなかったとしても落ち込まないでくださいね。
それは、潜在意識に複数のインナーチャイルドや、複数の「守り手」がいたということ。
1つ、1つの潜在意識と丁寧に対話をして解いていくことで、「潜在意識」のブロックから解放されることはできます。
ただ、専門家としては、自分自身で挑戦することはおススメできません。
何故なら、「自分の心の傷の痛み」がバッチリ感じられる状態でインナーチャイルドの痛みと向き合うと、逆に「辛さ」に呑み込まれて、癒すどころか、メンタルが悪化してしまうリスクがあるからです。
「潜在意識のブロック」で困っているけれど、「どうしたらいいか分からない」とお悩みの方は、よろしければ「読者アンケート」にお答えください。
アンケートのお答えによっては、お力になれるかもしれません。