自分の「使命」に目覚めることは特別なことではなく、心の構造を知っていれば、誰でも見つけることができます。
「使命」に生きる、ということは、シンプルにいえば、「自分にとって、すごく大切だと思うこと」に挑戦する生き方です。
言葉にするとシンプルですよね?
でも、難しいのは「自分にとって、すごく大切なこと」とは何かに気づくこと。
何故なら、「ちょっと大切なこと」ではなくて、潜在意識レベルで大切なことに気づかないと、「使命」とまで感じることは難しいから。
とはいえ、「あれも大事だし、コレも大事だし」となったり、「大事なことって何だろう?自分が何を大事だと思っているのか分からない」となったり、「使命」と言えるほど大事なことが分からない人が世の中の99%。
何故だか分かりますか?
それは、学校で「自分にとって大事なこと」よりも、「皆にとって大事なこと」や「先生が言ったこと」を優先することが良いと教えられるからです。
そして、社会人になった後も、周りとうまくやっていくことや会社の命令に従うことなどが大事にされ、「個人の価値観で行動することは社会からはみ出る生き方」という考えが無意識に常識になっていたり、親から「これが大事」と言われて育った価値観に縛られたまま過ごしてしまうからです。
それでも、すべての人は潜在意識では「大切なことの優先順位」がハッキリ分かっている、と言われます。
そこで、表面的な意識の奥に眠っている「潜在意識にある価値観の優先順位」が分かれば、使命を見つけることができるのです。
どうやったらいいのでしょうか?
あなたを使命に目覚めさせる価値観に気づくワーク
実は、「潜在意識の価値観」が表れているのが、現在のあなたの「感情」と「無意識の行動」。
特に、ストレス、モヤモヤ、そういったネガティブな感情は、分かりやすいヒントになります。
それでは早速、ストレスから「使命のヒント」を導き出してみましょう。
使命のヒント1 – 感情
日々のストレス強度から「価値観」の優先順位に気づくワーク
- 日々の生活の中で、あなたが感じているストレスには、どんなものがありますか?
- そのストレスが、「どうなって欲しい」と思っていますか?
- それぞれのストレス強度を1~10でスコア化してみてください。
そうすると、あなたにとって「大切なことの順位」が見えてきます。
ストレス強度が高かったものの反対側、「こうなって欲しい」という価値観が、あなたにとって、優先順位が高い価値観です。
それでは、次に、人生最大のストレスを感じた時期を思い出してみてください。
人生最大のストレスから「理想の価値観」に気づくワーク
- あなたが、人生最大のストレスを感じていた時期、どんな苦しみを抱えていましたか?
- その苦しい経験から「あなたは何の大切さ」に気づきましたか?
使命のヒント2 – 無意識の行動
親や先生に刷り込まれた「正しい考え」の奥に眠る、本当にあなたにとって大切なことは、「無意識の行動」に表れています。
このワークは実は、少し難易度が高いワークです。
何故なら、「こうしたい」と思っている行動や「好きだから」している行動を探してしまう傾向が強いからです。
ポイントは、「好きでない行動」「意味を意識したことがないこと、量的に多い」というものを、客観的な視点でピックアップすること。
それでは、頑張って取り組んでいきましょう!
無意識の行動から「自分にとって大切なこと」に気づくワーク
- 普段、家の中で自分がよく居る場所(あなたの定位置)に行くと、何がパッと目につきますか?
それを使って、普段何をしていますか?
その行動をすることで「どうしたい」と思っていますか?(希望で結構です) - あなたのお部屋、或いは、あなたの家には、何に関するものが量的に多いですか?
普段、あなたがしている行動の中で、「他人に、どうして○○するの?」と不思議がられたり、「○○するのやめて」と言われても、何故かしてしまう行動はどんなことですか?(子どもの頃の行動でも大丈夫です。親に注意されても、やめられなかった行動など)
例えば、筆者の場合、自分の定位置に行ったときに、まず目をやってしまうのがパソコン。
私の場合は、自分の使命を感じる仕事をしていて、仕事をする上で必須アイテムなのがPCです。
家全体の中の「物の量」に目を向けると、圧倒的に「子どもの物」が多いです。中でも「子どもの作品と遊び道具」が多いです。
実際、自分の子どもの遊びは、日常生活の中で重要視している生活の中心になっています。
何故かというと、「子どもの遊び」は「子どもの脳の発達」のための必須アイテムで、子どもの遊びによって「次世代の大人がつくられる」という認識があるからです。
また、自分の子どもに関わらず、「次世代の人間」「次世代の社会づくりに貢献すること」は、とても強い使命感を感じていて、「大人へのセラピー」も間接的にそこに繋がりますし、大人へのセラピーだけでなく「妊娠・出産・子育てサポート」という業務をしているのも、そこが理由になっています。
3番目については、「無意識でやっている行動」は「他人から見ると不思議なことが多い」という特性を利用したワークです。
私の場合、夫に指摘されたことがあるのですが「まなみーは箱が好きだよね。食べ物も箱に入ってるし、物も箱に入ってる」。
私としては「これが一番合理的で楽じゃない」という感じなんですが、確かに客観的に見ると、「多いな・・・」と自分でも思うんです。
これ、ゴチャゴチャしてくる家の中の物を箱に入れて「秩序を保つ」ためなんです。
セッションでお客様に行っている「潜在意識との対話」や「思考の整理」も、ゴチャゴチャとなってしまっている『意識の中の秩序を取り戻して』整理することで、生きやすさを上げていっているんです。
面白いのは、私自身は「片付けが苦手」という自覚があることです。
「秩序を保つのが苦手」だと思っているけれど、「秩序だっている状態」は、私にとっては大切なこと。大事なことが必ずしも得意なわけではないんですね。
使命のヒント3 – どんな相手に使命感を感じるか?
それを知るためのヒントは、次のようなポイントです。
あなたが使命感を感じる対象者
- ニュースなどで耳にした社会問題ついて、赤の他人のことなのに、まるで自分のことのように「困っている人の姿がありありと脳裏に浮かび、心が痛む」事柄。
- あなたが人生の中で一番苦しんだこと。
- 日常の中で、あなたが頻繁に耳にする「愚痴」。
- 普段、ついついアドバイスしたくなったり、お節介したくなったりするテーマ。
あなたの耳に入ってくる「困った人」の状況の中に、あなたの心の琴線に触れるテーマが含まれています。
それは、「なんで、こういう人たちがいるんだろう?あんまり関わりたくない」というストレス源として印象深く残ることもあるし、「なんとかしてあげたい。何か、自分にも力になれることはないか?」と気になる、という感覚の場合もあります。
筆者の場合は、「親子関係がうまくいっていない」という話題が多いです。
それは、自分の親との関係もそうだし、自分の子どもとの関係もそう。
また、パートナーとの関係もあります。
使命のヒント
3つのワークで出てきたヒントを並べてみて、それぞれの関係性を考えてみましょう。
あなたにとって「使命だと感じられること」とは、どんなことなのでしょうか?
あなたにとって「大切なこと、生き方に貢献できるような生き方」それを「どんな人たちと分かち合っていきたい」ですか?
使命とは?
1つ勘違いしてはいけないことがあります。
それは「使命」=「仕事」とは限らない、ということです。
「使命」というのは、お金を稼ぐ手段ではなく、あなたが「生きていく意味」。
プライベートの中で果たしていく役割であることも、意識しながら、日々を生きていくと人生が充実する、ということもあります。
もちろん、使命を仕事の中で果たしていく方もいらっしゃいます。