あなたは、これまでたくさん頑張ってきたのに、何故か「願いが叶わない」ことに
疲れていませんか?

そんな風に行動しているのに現実がなかなか変わらないのは
子ども時代の脳の使い方が大人になっても引き継がれているからです。

どうして、そのようなことになるのか?それは、脳に変化を嫌う仕組みがあるから
なんですね。

この記事では、脳の仕組みについて分かりやすくお伝えします。

脳の仕組みを理解してうまく利用できるようになれば、効率的に脳の使われ方を
変え、願いを叶えていく生き方ができるようになります。

元京大医学部で研究業務に携わり、現在、心や体の困った癖を心地よいモノに変えて
いくためのフランス代替医療を取り入れたセラピーを行うセラピストの
執筆記事です。

本記事と次回の2回に渡り、現実を変えるための脳の仕組みについてご紹介します。

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願いが叶わない理由

大人になってからいくら努力しても、子ども時代に無意識に身に着けた思考の癖や感情
の癖は、それほど簡単に変えることができません。

それは、脳が一番発達するのは子ども時代であり、無意識の思考の癖や感情の癖が深い
ところに残りやすいからです。

 

その癖を変えていくためには、まず無意識に身に着けた「自分の癖」を知ることが
第一歩です。

例え、あなたにとって、「誰でもこうだろう」「当たり前だ」と思われることで
あっても、もし「ある感情」「ある思考」が繰り返しやってきて「まただ」と思う
ことがあるなら、それは「あなたの感情や思考の癖」です。

無意識にスルーせず、意識して、繰り返されている感情や思考がないか観察してみま
しょう。

 

さて、癖が分かったら、その癖をニュートラルに戻していくことが「願いを叶える
生き方」をするために大切になってきます。

でも、一般的には努力しても、現実に変化が起こる、願いが叶う、までには時間が
かかるものですよね。

何故、現実に変化が起こるまでに時間がかかってしまうのでしょうか?

その理由が冒頭にお伝えしたように

「脳は変化が嫌いだから」なんですね。。

 

では、どうして脳は変化を嫌うのでしょうか?

脳みそが変化を嫌う理由

脳みそが変化を嫌うのは、実は生命を守るためなのです。

 

あなたは脳の最重要使命をご存知でしょうか?

それは「生き残ること」です。

生きとし生けるものはすべて「生きてなんぼ」。

いま生きているなら、脳にとって「今は自分の使命を果たせている」ということに
なるんです。

 

逆に、いま生きているのに、その状況が変化の危機にさらされると、今より死に
近づいているかもしれないことになってしまいます。

すると脳が慌て、ストレスを感じてしまうんですよ。
「うわ、いま生きていられるのに、これ変わったら、生きていけるのか
自信ないよ~」となるんです。

コンフォートゾーン

生存が維持できている現在の状態をコンフォートゾーン(快適な領域)
呼びます。

脳はこのコンフォートゾーンを守るために変化を嫌うんです。

この脳が「現状を維持しようとする働き」のことを生物用語では
ホメオスタシス(生体恒常性)
といいます。

ホメオスタシスは、生き物がもっている生き残り戦略の一つですから、
私たちにとって都合のいいこともあるんですよ。

例えば、外の環境が変化しても体内のコンフォートゾーン環境を一定に保とう
とするホメオスタシス機能のおかげで、外気温が暑くなると、何も考えなくても
体が体温を一定に保つために汗をかいてくれたり、汗をかくと体内の水分量を
一定に保つために喉が渇いて水が飲みたくなってくれたりします。

上記の例でも分かるように、ホメオスタシスは頭でコントロールしている
のではなく、無意識でコントロール
されています。

顕在意識で現実を変えようと思っても、潜在意識によって現状に引き戻されてしまう
のが多い理由は、このホメオスタシスが原因だったんです。

脳の右腕

意識には2つの領域(顕在意識と無意識)があると耳にしたことがある方は多い
でしょう。
(※「潜在意識」は無意識のうち、顕在意識よりの領域のことです。)

脳は、現実のあらゆることを知覚していますが、そのすべてを顕在意識で把握
できるわけではありません。

何故なら、一度に雑音を聞きながら、目に入る無数の映像を分析し、感情的に
なったり、論理的な判断をしたりしていたら、頭が混乱するからです。

 

カフェにいるとき、無数のお喋りやBGMに邪魔されず、お友達とのお喋りに集中
できるのは、不要な音が無意識にしまわれ、お友達の声だけが顕在意識に振り
分けられているからです。

では、どうやって、顕在意識にいく情報と、無意識にしまわれる情報が振り分け
られているのでしょうか?

 

顕在意識にいく情報を決定する脳の働きをRAS(Reticular Activating System)
といいます。

私たちが顕在意識で把握できる現実はすべて、RASフィルターによって選ばれた情報
でできているんです。

 

よく、こんなことがありませんか?同じ現実を見ても、人に依って見えているもの
が違う。

例えば、大きなモールなどにいくと男性は家電製品店がどこにあるかをスグに見つけ、
子どもはおもちゃ売り場の場所を、女性は婦人服や食材売り場がどこにあるかをすぐ
に見つける。

同じものを見ても、人によって違うものが目に入るのは、それぞれのRASによって
生きるための優先順位が異なるからです。

 

実は、このRAS、「現状の優先順位」に従って情報を選択するのが大好きです。

何故ならRASは「現状を維持して生き残ろうとする」脳の右腕なので、以下の2点を基準
に、情報をふるいにかけるからです。

RASフィルターのふるいの基準

  1. 現状を維持するための情報
  2. 生存を有利にするための情報

脳はこれらの情報にとりわけ注意力を上げることで生存率を上げようとします。

そのおかげで、私たちがどんな風に感じるかというと、

  • 「現状が変化しそうな兆し」がみえると、その情報をすべて不安や懸念材料
    として感じる。
  • 幸せな情報よりも「問題」や「危険情報」、「ストレス」に注意がむくように
    仕向ける。

 

「幸せの再確認」はしなくても生存率は下がりませんが、「危険を察知して排除」
できるかどうかは生存を大きく左右
します。

こうした脳のデフォルト仕様に気づかずに自動運転させていると、日々の幸せが
どんどん見えなくなり
、問題ばかりがクローズアップされ、そしてそれが唯一の
現実だと信じ込むようになってしまう
のですね。

 

困る

なんだか、厄介ですね、この脳のデフォルト仕様。

 

現代人にとっては、厄介な機能ですが、過去の人類にとってはこの機能が
とても有効だったんです。

脳みそはどうしてこんなに厄介なの?

脳の最大の使命は太古の昔から「生き延びること」でした。

大昔に人間が生きていた環境には「猛獣に襲われる危険」や「多種族に侵略
される危険」、他にも「餓死」や「病気」「大けが」など、すぐに死に
つながる危険がそこらじゅうに潜んでいました。

そんな中では「未知=何が起こるか分からない状況」の兆しを敏感に察知し、
察知したらすぐに戦闘態勢に入れることが生存率UPにつながりました。

遺伝子に深く刻まれたそんな記憶のおかげで、私たち人間は今も
「未知のこと=変化」に対して心理的ブレーキがかかるようになって
います。

特に戦争もなく、衣食住が整っている日本の現代生活において、すぐさま生存が
脅かされる状況は稀ですが、だからといって日本人の脳だけ特別仕様という
わけにはいきません。

生き物の進化は一朝一夕にはいかないからです。

現代人の私たちが無駄に問題ばかりに注目し、日々の幸せに盲目になってしまった
のには、このような理由があったんですね。

スコトーマ

ところで、RASに選んでもらえなかった情報をのことをスコトーマ(心理的盲点)
といいます。

「スコトーマ」は、もともとは眼科の用語で「盲点」を意味していましたが、最近
は心理学用語としても使われるようになりました。

冒頭にお話した、子ども時代に出来上がった「感情や思考の癖」変え、願いを叶えて
いくには、この「スコトーマ」を顕在意識でも意識できるようにすることが第一歩
になるんです。

その方法については次回★

脳機能のまとめ

脳の第一使命は「死なないこと」

  1. 脳は「現状(コンフォートゾーン)」を維持すれば「死なずにいられる」ので
    満足である。
  2. 脳内にあるRASフィルターが情報を仕分けしている(顕在意識へ上げる情報と
    潜在意識へ仕舞う情報を仕分けする)。
  3. 潜在意識へ仕舞われるすべての情報をスコトーマ(盲点)と呼ぶ。
    (スコトーマ(盲点)を可視化するためには視野を広げる必要がある)
  4. 人は顕在意識で認識している情報(RASフィルターの選んだ情報)だけが自分
    の生きている現実だと認識している。
    (実際にはフィルターの仕様設定を変えると、同じ出来事に対する認識が変わる。)

 

脳機能を理解したところで、次回は「現実を変えるための「潜在意識の書き換え」
テクニック」についてお伝えします。どうぞ引き続きご覧くださいね。

人生の流れを変える「潜在意識の書き換え」テクニック