「変わりたい」と思っているのに、何をしても変われない・・・。
こんな悩みに何年も苦しんでいるとしたら、それは99%、潜在意識が原因です。
頭では「変わりたい」と思っているのに、潜在意識が「変わりたくない」と思っているから、変われないままなのです。
潜在意識が「変わりたくない」と思っているなら、どんなに行動を頑張っても変われません。
まずは、潜在意識にアプローチすることが先決なのです。
変わりたくても変わらない理由
いくら頑張っても変われないとき、ほとんどの場合は生存本能によってブレーキがかかっていることが原因です。
つまり、あなたが「変わりたい」と思っていることを変えることについて、潜在意識は「生存に危険なこと」だと思っているんです。
ところで、あなたは「何を変えたい」ですか?
「変わりたいのに、どうしても変わらない」と思っていることは、いつから続いている生き方なのでしょうか?
よく考えてみると、子どもの頃に始まった「感情癖」「思考癖」ではありませんか?
そして、その「感情癖」「思考癖」は、子ども時代には「辛い出来事を一人で乗り切るために役立っていた」のではないでしょうか?
実は、潜在意識は「辛いことが繰り返される」ことによって、その辛さを軽くするための様々な防衛反応のスイッチを作り出す性質があるんです。
私たちは、子どもの頃は心も体も弱く、脆く、守ってあげないといけません。
けれども、「誰もt助けてくれる人がいなかった」「一人で立ち向かわなければいけない辛い状況があった」場合、潜在意識は無意識に「自分を守る感情癖や思考癖、妄想癖など」を作り出すのです。
「幼いあなたが傷つくことから守るために」潜在意識が作ったシステムなので、大人になったからといって、それを変えようとしても「危険だ!止めろ~」と防衛反応のスイッチが入り、変えさせてもらえません。
でも、あなたを守るための、旧式の潜在意識システムは、現在のあなたを苦しめる原因になっているのですから、なんとかして変えなければいけませんよね?
一体、どうすればいいのでしょうか?
潜在意識を変えるために必要なこと
こんなとき、「もう、大丈夫なんだよ」と潜在意識を説得するアプローチは、潜在意識の抵抗を強くしてしまうため要注意。
逆説的ですが、「危険だ!変わるな」とブレーキをかける潜在意識に共感することが大切なのです。
そもそも防衛反応の潜在意識ですから、「大丈夫なのかどうかの判断」は、顕在意識に譲ってはくれません。
いくら「大丈夫」と説得しても、「そんなことを言って、また傷ついたらどうするの?本当に大丈夫なの?」と、ますます潜在意識の抵抗を強めてしまうのです。
それよりも「今まで、自分を守るために頑張ってきてくれたんだね。ありがとう」と自愛することの方が高い効果が得られます。
潜在意識は「共感」によって変わる
何を頑張っても変わらなかった潜在意識に変わってもらうには、「説得」ではなく「共感」が大切です。
でも、共感してあげるのは「防衛反応」を起こしている潜在意識だけでは不十分。
もう一つ、「傷ついた」潜在意識へも共感を届けてあげることが大切です。
つまり、「守ろうとして頑張っている潜在意識」と「守られている、傷つきやすい潜在意識」の2つに対しての共感が必要なんです。
「傷ついたインナーチャイルド」と「防衛反応を起こす潜在意識」
ほとんどの場合「守られている、傷つきやすい潜在意識」はインナーチャイルド(幼い自己)です。
インナーチャイルドは、大人になったあなたの心の奥に、まるで子どものままの心が埋まっている状態なんですね。
あなた自身がインナーチャイルドの親になったつもりで自分の心に話しかけ、傷ついたインナーチャイルドの言い分に共感していってあげることで傷が癒されていきます。
傷つきやすいインナーチャイルドを守ろうとして防衛している潜在意識は、普段から「あなたの中に湧いて来る突発的な怒り」や「他者批判」、「コントロールできないイライラ、もしくは不安」などとして表れていることがあります。
ぜひ、普段から自分の中に湧き上がってくる感情を観察してみてください。
潜在意識が変わるとどうなるのか?
潜在意識が変わると、過去のことを思い出せなくなります。
思い出しても他人事のようにリアル感が薄れ、「自分が変わった」という実感よりも「前から、ずっと問題のない自分だった」ような感覚になるんです。
「なんで、あんなことで四六時中悩んでいたんだろう」とでもいうような感じです。
潜在意識が変わる「潜在意識との対話」
筆者は、セッションの中でお客様の潜在意識と対話をしたり、自分自身の潜在意識と対話したりを何年も実践してきています。
「傷ついたインナーチャイルド」や「防衛反応の潜在意識」など、複数の潜在意識が関わって1つの現実が創られている場合、それぞれの潜在意識と話をしていく必要があります。
また、それぞれの潜在意識の言い分が複雑に絡み合っている場合も多々あり、絡まった糸をほどいていくのはなかなか至難の業な場合もあります。
そのような複雑な潜在意識のブロックがある場合は、専門知識がないと一人で解いていくのはほぼ不可能です。
神経理論を理解している「潜在意識の専門家」にセッションをお願いして、ほどいていってもらいましょう。
どんなに複雑であっても、潜在意識のそれぞれの言い分に適切に共感を届けることができ、自分の中に住んでいる様々な自分が葛藤を静めていくと、必ず潜在意識のブロックは外れ、問題の現実は嘘のように消え去っていくものですから、安心してくださいね。