思い通りにならない人生をどうしたらいいものか・・・。

希望

変わりたい、と思っているのに、何をしても変われない・・・。

そんな自分を「どうしようもないダメ人間」と、自己否定してしまう瞬間がありませんか?

でも、自己否定しているままでは人生を思い通りに変えていくのは、ますます難しくなってしまいますよね・・・。

この記事は、そんなあなたの「自分はダメだ」という思い込みを覆して、読むだけで自己肯定感が上がる「潜在意識の仕組み」について、ご紹介します。







「変わりたい」を叶える方法

人一倍、努力して、行動すれば、それだけの結果がついてくる。

つまり、行動量を上げることで、「変わりたい」という願いが叶うことは、あなたもご存知のことでしょう。

でも、実際には、「変わりたいのに、変われない」と悩んでいる方のほとんどが、行動できなくて悩んでいます。

いくら「成功する行動ノウハウ」を学んでも、行動できなければ変われないからです。

あなたにも「行動できない」という悩みがありませんか?

では、行動できない理由はどこにあるのでしょうか?

実は、『あなたの行動は、「思考」によって生まれ、あなたの思考は、「感情」によって生まれる』という脳の仕組みがあり、そして、『あなたが抱く感情は、あなたの「潜在意識の状態」から大きな影響を受ける』という仕組みがあります。

つまり、あなたの人生の「現実」は、次のような仕組みで顕在化する仕組みになっているのです。

「潜在意識の状態」⇒「感情」⇒「思考」⇒「行動」⇒「現実」

下図のように、「潜在意識」という源流から流れてきた川の下流に「人生の現実」が顕在化する、という仕組みです。

現実の見える化

つまり、「変わりたい」を実現するためには、「感情パターン」か「思考癖」「行動習慣」のどれかが変わっていく必要があるんです。

「行動習慣」を変えることは、とても古典的な方法なので、義務教育や家庭教育などでも、行動習慣のアドバイスを受けることは多いですよね?

しかし、実際には、「頭では分かっているけれど、行動習慣をなかなか変えられない」人も多いわけで、昨今では「思考癖」を変える、というノウハウも自己啓発の分野で多く見かけるようになりました。

しかし、現実的には、「思考癖」を変えるのも、そう簡単なことではありません。

何故なのでしょうか?

それは、脳みそが変化を嫌うからなんです。

一体、どういうことなのでしょうか?

変わりたいのに変われないのは本能の仕業

「思考癖」を変えたくても、なかなか変えられないのは、潜在意識の力「本能」が深く関係しています。

それは、人間がまだ自然の中で生きていた太古の昔、「変化」が「死の危険に繋がるサイン」だったことに影響を受けているのです。

「のんびりした日常」「平和な村の暮らし」そこに、何か変化が見つかるということは、「病気の兆し」かもしれなかったし、「敵が近づいている兆し」かもしれませんでした。

太古の昔、「変化」のほとんどが「脅威」であって、「幸せな変化」ということは極稀だったんですね。

脳が「変化を嫌う」のには、もう一つ大きな理由があります。

それは、脳が担う最優先の使命が「生き残る」というものだからです。

脳の最大の使命は「生き残ること」であって、「幸せになること」ではありません。

「幸せも死んでしまったら意味がない」「不幸でも生きていれば、大丈夫」というのが脳の機能なんです。

このように「生き残ること」を最優先にする脳みそが、「現状を変えたくない」のは、例えていえば、老舗の社長さんが変化を嫌う心理とよく似ています。

こんな感じです。
⇓⇓⇓
「現代まで会社が存続できているのに、現代社会のニーズにもっと応えられるように会社を変えよう、なんてリスクだよ。今、この会社が存続していること自体が “この会社が今のままでいい” という証明じゃないか」

「今、生き残れている」なら、現状を維持することが生存に一番有利という証拠だ、と潜在意識は思うわけです。

けれども、あなたは顕在意識で思います。

「今のままじゃ、幸せとは程遠い。変わりたい、何とかして変わりたい」

すると、潜在意識は次のような反応をします。

「うわ、いま生きていられるのに、これが変わったら、生きていけるのか自信がないよ~。はやく現状に戻さなきゃ!」

かくして、潜在意識と顕在意識の間にせめぎ合いが起こり、タイトルにある「変わりたいのに変わらない人生」になってしまうわけです。

「変わらない」現状維持のメリットってなに?

この「脳が現状を維持しようとする働き」のことを生物学用語ではホメオスタシス(生体恒常性)といいます。

ホメオスタシスは、生き物がもっている生き残り戦略の1つです。

生き残り戦略の1つですから、私たちにとって都合のいいこともあるんですね。

例えば、外の環境が変化しても、体内環境を一定に維持しようとするホメオスタシスのおかげで、外気温が暑くなると、何も考えなくても汗が出て、体温を下げたり、汗をかいて水分量が減ると、勝手に喉が渇いて水が飲みたくなったりします。

この例を見れば、お分かりのように、ホメオスタシスは顕在意識ではなく、潜在意識でコントロールされています。

そのため、「変わりたい」と顕在意識でいくら頑張っても、「変わりたくない潜在意識」によって、現状に引き戻されてしまうわけです。

顕在意識の正体

では、一体、顕在意識と潜在意識を分けているのは、何者なのでしょうか?

それはラス、RAS(Reticular Activating System)といわれる脳の情報フィルターシステムです。

私たちが顕在意識で把握できる現実はすべて、RASフィルターによって選ばれた情報になっています。

RASフィルターは、「現状を変えたくない」脳の副参謀。

ですから、情報を選ぶ基準も「生き残るために大切かどうか?」に偏っているんですね。

RASフィルターの情報のふるい分け基準

  1. 生存を有利にするための情報
  2. 現状を変えないための情報

こうして、RASが「現状を変えないために必要な情報」を選んで顕在意識に送るため、私たちは次のような感情を優先的に感じるようになります。

  • 幸せな情報よりも「問題」や「心配ごと」「不安・ストレス」に強く反応する。
  • 「現状が変わってしまいそうな兆し」を「問題」とか「ストレス」と捉え、そうした兆候のすべてに不安や恐れを感じる。

現代よりも野性的に生きていた時代、人々は「幸せを感じることがなくても、生存率が下がらなかった」のですが、「変化を察知して排除」できなかった場合は、身が危険に陥ることが多かったからなんです。

まとめ

というわけで、「変わりたいのに変われない」からといって、自分を否定することはありません。

むしろ、「変わりたくない潜在意識の仕組み」をありのまま受け入れ、その仕組みへのアプローチを真剣に考える方が賢明な方法といえるのです。

潜在意識が「現状を変えたくない理由」は、「今の状態を維持した方が命が安全だ」と思っているからです。

ということは、「変わっても安全だ」という情報を潜在意識が受け取れば、「変わること」に対する潜在意識の抵抗がゆるみやすくなるのです。

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