良い話を聞いた、勉強会やセミナーに行った、そのときは「分かった!」「よし、やるぞ!」と思うんだけど、なかなか行動することができなくて・・・、挫折しそう。

そんなことに悩んでいませんか?

実は、あなたの行動力が上がらないのには、『行動力が上がらない理由』があるんです。

その「行動力が上がらない理由」を解決しないまま、何万回、根性で行動しようとしても挫折してしまいます・・・(汗)。

ノウハウを教えてくれる専門家たちは、そのノウハウを「行動へ移すための方法」を教えてはくれません。

だから、世の中の多くの人が、いい本を読んで、いい話を聞いても、「結果が出せる行動」に移れないまま挫折してしまうのです。

まずは、あなたの「行動できない理由」を解決することで、これまでの学びを活かせる状態へシフトしていきましょう!

行動力が上がらない理由

行動できない理由は、実は、たったの1つ

それは、あなたに「情動・気持ち・思い」が湧いてこないということ。

そうなの?

わたしたちは、現実での体験をもとに、いろいろと考えますよね?

人間には思考力があります。

ブレーズ・パスカル


『人間は考える葦である』
by パスカル

そして、考えた後に、どんな行動をするか決め、それを行動に移すための原動力(エンジン)を使って、行動します。

そうなんです。

すべての行動には原動力(エンジン)が必要なんです。

なるほどワンコ

その原動力(エンジン)となるのが、「情動・気持ち・思い」。

体験 ⇒ 思考 ⇒ 決定 ⇒ 情動 ⇒ 行動

つまり「情動・気持ち・思い」が、行動するための「モチベーション・やる気」に繋がります。

行動力

これが、AIなどのロボットの場合だと、命令すれば、感情がなくても、すぐに動いてくれるんですが・・・。

ロボット

人間とロボットの違いは、ココにあります。(えっへん(笑))

もし、あなたが「行動できない自分」を責めていたなら、「ロボットじゃないから、当たり前だったんだ~」ということで、気を落とさずに「どうやったら、解決できるか?」に意識を向けていきましょう!

では、どうやって「行動できない」を解決したらいいのでしょうか?

それには、「行動の原動力(エンジン)」である「情動・気持ち・思い」を見つけること。

そうなんです。

「行動力」とは、「行動の原動力(エンジン)」を搭載しているかどうかなのです!

つまり、頭で「やる!」と決めた行動に対して、「やりたい!」「楽しい!」「○○ができるなんて、なんて幸せなんだ!」という「幸福感や熱い思い」などを感じることで行動できるようになるんですね。

では、何故「行動の原動力(エンジン)」である「気持ちのエネルギー」が不足しているのでしょうか?

行動力を上げるためのエンジンを搭載する方法

あなたが「行動できない」と悩んでいる行動に対して、「行動しよう、と思った切っ掛け」は、どんなことだったか、振り返ってみてください。

その行動を「しよう!」と決めたとき、どんな出来事がありましたか?

何故「やろう!」と思ったのでしょうか?

行動を決めたきっかけは何?

 

  1. 「やりたい」と思ったから。
  2. 誰かから「やるといい」と言われたから。
  3. 「やれば、君の悩みが解決する」、「あんな良いこと、こんな良い未来が待っている」と、誰かから積極的に勧められて盛り上がったから。

1番は、「エンジンがかかったから、アクセルを踏もうと思った」という流れです。

『「やりたい」という情動があって、「行動しよう」と決める』流れなら、頑張らなくても行動できます。

しかし、2番や3番のように、「やれば、自分はこうなれる!」と、「他人からエネルギーを注入されて一時的に気分が盛り上がったときに決めた行動」は、外部からのエネルギーがなくなると、途端に行動できなくなります。

何故なら、エンジンが、自分に搭載されているのではなく、他人に搭載されているからです。

もし、あなたが、このケースに当てはまっているなら行動できなくて当たり前です。

とはいえ、「今の自分を変えたい」「思考パターン」や「行動パターン」を変えたい、と思っている場合、自分の潜在意識にブロックがあっても「自分に鞭を打って」行動したいですよね。

でも、冷静に考えてみてください。

「自分に鞭を打つ」理由はありますか?

「自分に鞭を打つ」なんて辛いことは、かなり強い理由でないと実現しないでしょう。

ダメだ・・・

つまり、「自分に鞭を打つ」よりも、あなたの潜在意識に隠された「やりたくない理由」に向き合う方が、早く行動力が上がり、結果が出せるのです。

行動力を上げるためのエッセンス

あなたは、これまでに「行動力のある友人」や「行動力のある成功者」を見て、「すごいな~」「自分もあんな風になれたら良いな~」と、思ったことがありませんか?

しかも、大量行動してるのに、しんどそうには見えなくて、「充実感に溢れ、エンジョイしてるように見える人」を見て、感心しませんか?

そうなるために必要なのはズバリ「自分らしい感性に従って生きること」なんです。

行動を決めたきっかけは何?

  1. やりたい」と思ったから。
  2. 誰かから「やるといい」と言われたから。
  3. 「やれば、君の悩みが解決する」、「あんな良いこと、こんな良い未来が待っている」と、誰かから積極的に勧められて盛り上がったから。

行動力が上がらない2番や3番は、他人の感性が「この行動をするのがいい」と言っているわけです。

でも、あなたの感性は「その行動」について、100%同意できていません。

まずは、「自分らしい価値観」とは何か、「自分らしい行動」とは何かについて気づきましょう。

顕在意識で「自分」について正しく把握しておくことで、「潜在意識から湧き上がってくる気持ち」を認めやすくなります。

あなたの「自分らしい価値観」とは、どんな価値観でしょうか?

ここが大事

行動力を上げる「自分らしい価値観」とは?

「人の幸せには、コレがなければいけない」と思っていること、それが「あなたの価値観」です。

といっても、抽象度が高すぎて思いつかないかもしれません。

そこで、最も簡単に、誰でも「自分らしい価値観」に気づける方法を伝授します。

それは「あなたが感じる強いストレス」です。

「自分らしい価値観に気づくためのヒント

 

  • あなたが、よく耳にする話題やニュースで心が痛むことは何ですか?
  • 普段の生活の中で感じる愚痴や不満、理不尽だと感じることは何ですか?
  • 人生の中で感じた最大のストレスは何でしたか?

あなたに苦痛の感情をもたらす出来事は、あなたが大きな問題だと感じている証拠。

つまり、その反対側に、あなたにとって、大切な価値観があるのです。

苦労した事柄ではなくて、「感情的に辛いと感じたこと」を掘り出してみましょう。

そして、「感情的に辛さを感じたこと」について、「本当は、どうあって欲しい」と思っていますか?

「こうあって欲しい」という気持ち、それが「あなたの行動力を上げるエンジン」です。

ここで、重大発表があります。

それは、「エンジンがなくても行動力が上がってしまう行動」がある、ということです。

「情動がないと行動できない!」と、お伝えしましたが、私たちの脳には「情動なしでも、ついついやってしまう行動様式」というプログラムがあるんです。

その行動様式とは、あなたの「無意識の行動パターン」。

あなたにとって「無意識にやってしまう行動」とは、どんな行動でしょうか?

無意識に繰り返している行動は、子どもの頃から努力なしに何度も繰り返されている行動なため、「子どもの頃にしていた遊び」を思い出すのがおススメです。

「無意識の行動」を知る

 

1. できれば、幼稚園や小学校低学年の頃のことがいいですね。その頃にしていた遊びの場面を思い出して、あなたが頻繁にしていた行動を思い出してみてください。

 

  • ままごとのお料理ですか?
  • ヒーローごっこで、敵と戦うバトルですか?
  • アニメの登場人物になりきって遊んでいたときに、演じていたキャラクターは?
  • 幼稚園や学校では、聞き役?こんな遊びをしよう、と誘う役?喧嘩の仲裁役?
  • 暇があればお絵かき?レゴ?電車や車での遊び?

 

とにかく、どんなことを毎日繰り返していたかを思い出してください。お母さんに聞いてみてもいいですね。

 

2. 次に、大人になって、今までしてきた仕事の中で、一番多くの時間を費やしてきた行動や作業を思い出してください。

 

3. 1と2の共通点を探してみましょう。

このワークによって、例えば、こんなことに気づいた方がいらっしゃいます。

話の聴き役

子どもの頃は、お友達の話を聞いていて、大人になってからも、仕事の中で、いつも誰かの話を聴く役をしていた。
この方は、職業としては「お客さんの話を聴く」ための専門職ではなかったのですが、振り返ってみれば、お仕事の中で相手の話に耳を傾ける、同僚の話を聴く、友達からも相談されて話を聴く、ということばかりしてきた、ということでした。

コミュニケーション&繋げ役

子どもの頃は、友達と話すこと、友達と友達の間をとりもつことをしていた。大人になっても、コミュニケーションをして、誰かと誰か、或いは組織と組織をコーディネートしたり、システムとシステムを繋げたりしていた。

この方は、ある職場で自分が「人とのお喋りが多く、人と繋がりを持つ傾向がある」ことを批判的に評価されていました。でも、社内評価が下がっても「そのやり方が問題だと思ったことすらなかった」とおっしゃっていました。

こうしたことが起こるのは、それが自分の潜在意識にプログラムされた「無意識の行動」だったからなのです。

適材適所の見つけ役

ビデオ・ゲームで、いつも接近戦ではなく、狙撃の武器を選んでいた。

遠くから全体の戦況を把握し、分析し、戦略を考えてから行動するタイプだった。無駄のない兵隊や武器の配置、目標達成までの計画を練って、それを実行に移して、うまく機能するかどうか、検証するタイプだった。

職場では、「最も効率的に仕事を進めるのに、こうしたらいい、というプランがいつも自分の頭にはあったけれど、上司には、そういう発想がなく、仕事が何倍も複雑になって社員に負担がかかることに、いつもイライラしていた。

職場の人間関係やお客さんとの間で揉め事が発生すると、いつも仲裁に入り、同僚が持ち場に戻るようにしていた。

この方は、遊びでも仕事でも、人や物の適材適所を探し、配置する、ということを無意識にしていたのですね。

これら3つの例を見てもらうと分かるように、「無意識にしてしまう行動」というのは、他人から求められなかったとしても、自分の方から無意識にしてしまっている行動なのです。

何故なら、頭で考える前に行動に入ってしまう、そんな脳のプログラムを持っているからなんです。

あなたの脳に組み込まれた「無意識の行動プログラム」は、どんなプログラムなのでしょうか?

まずは、このワークをしてみてから、この先の記事を読んでみてくださいね。

ワークの結果は、何となく、分かりましたか?

では、ここで考えてみて頂きたいのですが、あなたがやろうとしている行動は、あなたの「無意識の行動」との親和性があるでしょうか?

行動力の壁

もし、やろうとしている行動が、あなたの「無意識の行動」と親和性が低い場合、それが「やりたくない理由」になっている可能性は高くなります。

無理しないとできない行動は、結果が出る前に疲れて挫折してしまいます。

もし「行動しようという決意」と「行動できない挫折」を繰り返しているなら、「自分らしさ」よりも、「他人の感性」や「他人からの評価」を優先しているかもしれません

さて、それでは、実際に行動力を上げていくには、「行動力を上げるためのエッセンス」を、どう活用していったらいいのでしょうか?

行動力を上げる方法

繰り返しになりますが、行動力を上げるには「自分らしい感性に従って生きる」ことが大切です。

「他人に勧められたから」という理由で行動するのではなく、そこに「やってみたい」という気持ちがあるかどうかを常にチェックしていきましょう。

何か、目標を達成したいと思ったら、まずは、その「目標」と「自分らしい価値観」との関係を明確にしましょう。

自分にとって「心の底から大切なことだ」と思えることに貢献する目的なら、自然と「行動への意欲」が湧き上がります

そして、「心から大切だと思える価値観」のために、「果たしたい大切な目的」が分かったら、それを「どのような行動によって達成できるか」を考えてみましょう。

それらを知ったら、そのまま行動に移すのではなく、「自分の無意識の行動と入れ替えたり、混ぜたりできないか」、考えてみてください。

行動力の上げ方

  1. 「行動することで得たいメリット(結果・成果)」が「自分にとって大切な価値観」と、どう繋がっているのか明確にする。
  2. 「自分にとって大切だと思えること」のために「果たしたい結果・成果」は、どのような行動によって達成できるか」を考える。
  3. その際、世の中にあるノウハウや、これまで学んできた知識などを参考にする。
  4. 世の中にあるノウハウや、学んできた知識を、そのまま行動に移すのではなく、「自分の無意識の行動要素」を取り入れて、同じ結果を出せるかどうか、考える

まとめ 「行動力の壁」と「行動力の上げ方」

行動力を上げるためのエンジンがないのに「顕在意識でアクセル」「潜在意識でブレーキ」を踏んでいても、現状の課題を解決することはできません。

まずは自分がしている行動の中で「自分らしくない行動や考え」をチェックしてみてくださいね。

自分らしくない行動や考えのチェック方法

 

「○○しなきゃ」「○○を頑張ろう」という言葉が頭に浮かんでこないかどうか

これらの言葉が頭に浮かんで来たら、それは「あなたらしい行動や思考ではない」ということです。

「いや、でも、頭では、本当にそれをやりたいと思っているんだ」

ということもあるかもしれません。

論理的に「その行動のメリット」が分かっているのに、行動に移れないときは、に自責の念を抱えてしまうことがよくあります。

そんなときは、「メリットがあるから行動する」のではなくて、「その行動自体をやりたいかどうか?」を自分に問いかけてみることが大切です。

「メリットがないなら、そんな行動しないよ」と思うのなら、それは「あなたらしい行動ではありません」。

「行動したくない気持ち」は、「自分の怠け心なのではないか?」と思ってしまう人も多いですが、「あなたらしい行動」については、人間は怠けない仕組みを持っているんです♪