ソフロロジーといえば日本では「ソフロロジー出産」が有名です。

でも、ソフロロジーの本場ヨーロッパでは、ストレス・ケアや自己成長の分野でよく知られているセラピーなんですよ。

ソフロロジーの本場フランスで活動するソフロロジストまなみんが、ヨーロッパのソフロロジーについてお伝えします☆

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ソフロロジー 名前の由来

まずはソフロロジーという名前について。この名前には次の3つのギリシャ語が含まれています。


sôs

調和・均衡

phren
フレン
意識・精神

logos
ロゴス
思考・言葉

 

ソフロロジー創始者である精神科医アルフォンソ・カイセド氏によって名づけられました。

ソフロロジーの創始者カイセド氏が精神科医として活躍していた時代に用いられていた治療法は電気ショックなど患者さんに負担のかかるものばかりでした。そういった状況を何とかしたいと思ったカイセド氏が、患者さん本人の生命力によって精神と思考の調和を整えていくことを目的とし発展させたのがソフロロジーの始まりなんですよ。

カイセド氏は、ソフロロジーを「意識の科学」と位置づけ、意識をどこへ向けるのか、意識の在り方を変えていくことによって人生をいい方向へ導いていくアプローチとなっています。

1人の精神科医によって考案されたソフロロジーは、その後、効果が高いことから評判になりヨーロッパに広く普及することとなります。

ところが、カイセド氏はその後、自分の哲学的思想をソフロロジーの実践へ取り入れるようになり、ソフロロジーを教義化をしていこうとします。もちろん、この試みは学会で支持されず、やがて、元々のエッセンシャルなソフロロジーに忠実な実践をしようとする「ノンカイセド派」がパリで勃興します。

こうした経緯から、ヨーロッパの中でも、フランスはソフロロジーの実践が進んでいる国の一つとなっているんですね☆

現在、フランスでは多くのソフロロジストが活躍し、また医師や看護師、助産師や臨床心理士、スポーツトレーナー、学校教師、芸術家、会社などが、ソフロロジーのテクニックをそれぞれの専門分野で幅広く活用しています。

ソフロロジーの活用範囲があまりにも広いので「一体どんなセラピーなのか?」と疑問に思われる方は多いのですが「意識の在り方」は「グランドセオリー」ともいえ、つまり、私たちの人生をよりよい方向へ導いていく大元の共通理論ともいえるので、どんな人生の場面でも活かせるセラピーになっています。

ソフロロジーってどんなセラピー?

ソフロロジーを一言で表現するなら次のようにまとめることができます。

ソフロロジー = 「呼吸や筋肉などの体の感覚とイメージを結びつけることで、意識(心)の在り方を落ち着け、本来の自分らしいポテンシャルを取り戻していくセラピー」

それゆえに、ストレスケア、健康法という側面を超えて、スポーツマンが試合で自分の最善の状態を引き出すために活用したり、会社で社員のモチベーションや集中力を向上させるために活用されたり、アーティストが創造性を高めるために活用したりしています。

セッションでは、「カウンセリング」「呼吸エクササイズ」「イメージ呼吸法(ソフロニゼーション)」でが行われます。

カウンセリングはどんなセラピーでも行われますが、ソフロロジー・セッションにおけるカウンセリングでは、ただ傾聴するだけ、或いは、過去の出来事を思い出して原因を突き止める、のではなく、クライアントさんの理想や勇気の源となる要素を引き出すことに主眼が置かれます。

ソフロロジーってどんなことに効果があるの?

ソフロロジーが効果的とされる目的は大きく4つに分けられます。

Ⅰ 日常のストレスを手放し、より豊かな毎日を送れるようにする。

Ⅱ 試験や試合、出産など大切なイベントに向けたメンタル・トレーニング

Ⅲ 闘病をされている方のストレスケア、メンタルケア、痛みケアと治療補助

Ⅳ 依存症や恐怖症、摂食障害などからの解放。

Ⅰ 日常的なストレスを解消して、自分らしい人生・生活を取り戻す

仕事・過労・燃え尽き症候群などのストレス低減

現代生活の中で一番のストレスといえば仕事ですよね。転職部署移動、または会社の上司や経営者の入れ替わりなどは大きなストレスになります。そんな時はもちろん、近年は人件費削減のため少ない人材で大量の仕事をこなさなければならない状況も増えています。そんな状況下での働き過ぎや燃え尽き症候群(バーン・アウト)の方のストレスケアはソフロロジーの大切な役目となっています。

感情のコントロール

感情の乱高下が激しいと感情に振り回されて本来の自分を見失ってしまうことが多く、家族や同僚と衝突することが多くなるなど、人生全体の幸福感が損なわれてしまうことがあります。

また、特定の不愉快な体験によって特定のことに関して強い苦手意識が育まれてしまう場合があります。

自分が感情の主となって感情をコントロールできるようになり、日常生活の質を上げるための手法としてソフロロジーは広く活用されています。

睡眠の質の向上

ストレスや不安は睡眠の質に表れやすいものです。いわゆる不眠症状の改善にソフロロジーは広く活用されています。不眠症状とまでいかずとも、寝つきが悪い、寝て朝起きても疲れが取れない。そんな睡眠の不満を訴える方は現代とても多くなっています。

ソフロロジーを実践することで質の高い睡眠を取り戻し、日々の生活の質を向上できることが知られています。

50代以降の人生の黄昏期を謳歌するため

一定の年齢を超えると、何事も若い頃のようにはいかなくなります。「頭の中は若いのに体力は衰えてきた」或いは「体はまだまだ元気なのに定年退職で生き甲斐を失ってしまった」そんな心身のアンバランスを来すこともあります。

また、人生を共に生きてきた同世代の友人が病に倒れたり、天命を終えるという話題も耳にすることが増え、今後の人生に対する見方が大きく変化します。そんな中で、人生に対する価値を今一度再構築し、自分軸を確かにしながら、より豊かな人生を送るためにソフロロジーは広く用いられています。

Ⅱ 試験や試合、出産など大切なイベントに向けたメンタルトレーニング

ソフロロジー出産

当ブログでもご紹介していますが、ソフロロジー・メソッドを用いて出産準備をすることで、痛みを軽減し落ち着いた穏やかな出産を向かえることができます。
ソフロロジー出産についての詳しい記事コチラをご覧ください。

入試や資格試験、運転免許など、人生にとって大一番で最大限の力を発揮するための準備

人生で大切なイベント、プレッシャーがかかる試験などで緊張せず、本人がもっている最大限の力を発揮できるようになるためのメンタルトレーニングとしてもソフロロジーは高い効果が知られています。

大学入試(フランスではバカロレアという大学入試に相当する試験があります。)や運転免許試験、会社の面接、学会発表など、大きな緊張が伴う場面で、緊張せずに持てる最大限の力を発揮するためにソフロロジーを活用する方は多くいらっしゃいます。

スポーツのパフォーマンス向上とメンタルトレーニング

オリンピック選手などが大会に向けてイメージトレーニング、メンタルトレーニングをされている話は皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか? ここ一番という試合の大切な場面で緊張する。そんな理由で元々持っている力を発揮できないのはスポーツマンにとってとても辛いことです。

プロのスポーツ選手だけでなく、趣味でスポーツをしている方もソフロロジーを活用してメンタルトレーニングをしている方は多くいらっしゃいます。

人前で話すことの苦手克服

仕事柄人前で話すことが必要だけれども人前で話すことが苦手で困っている、または人前で話すことが苦手なために人生でのステップアップを諦めている、そんな方にもソフロロジーは広く活用されています。

Ⅲ 病をお持ちの方のQOLの向上と治療補助。

※ソフロロジーはあくまで治療補助としての効果となりますので、医学的な治療の代替とはなり得ません。

癌との闘病

癌との闘病は治療自体、患者さんへの負担が大きく、治療しなければいけないことが分かっていても、その治療に前向きな気持ちになれないということはよくあります。ソフロロジーは、そういった治療の副次的なデメリットを軽減し、治療によって落ちてしまった生活の質の向上をサポートする効果があることが知られています。

鬱病・鬱的症状

現代は様々なストレスによって鬱的な症状を抱えてしまったり、鬱病になってしまう方も増えています。ソフロロジーは治療手段ではありませんが、鬱病を改善するために心理療法を行っている方の治療効果を高め、早期回復をサポートするために広く活用されています。

※一時的な鬱の場合はソフロロジーのみで対応できる場合もありますが、重症度によっては医師にかかっていることが前提となる場合もあります。

皮膚病

皮膚は人目に触れることの多い部分です。皮膚病を患っている方はその病の不快症状とは別に皮膚病が人目に触れるということからくるストレスを抱えている場合も多くあります。また、ストレスから皮膚病を発病したり、悪化したりすることもあります。ソフロロジーには、そんな皮膚病にまつわるストレスを軽減し、皮膚病によって落ちてしまった生活の質を向上させる効果があることが知られています。

耳鳴り

耳鳴りを患っていらっしゃる方は、とてもストレスの高い生活を強いられています。ソフロロジーは耳鳴りに伴うストレスを軽減し、人によっては耳鳴りそのものが軽くなることが知られています。

Ⅳ 依存症や恐怖症、摂食障害などの改善。

摂食障害公共交通機関への恐怖症、その他の恐怖症、ギャンブル・タバコ・アルコール依存症などから脱出するためにソフロロジーのサポートが効果的であることが知られています。

※状況が深刻な場合には医師にかかっていることを確認した上でソフロロジーを実践頂くことになります

個人セラピーだけではないソフロロジー

フランスでソフロロジストが活躍する場は、個人が運営するセラピーサロンだけではありません。次のような施設でもソフロロジーが多く活用されています。

施設 ソフロロジーが用いられる主な目的
幼稚園・小学校 あり余るエネルギーの上手なコントロール。集中力の向上。体育やレクレーションのあとに気持ちを切り替えて落ち着きを取り戻して授業に臨めるようにするため。
中学校・高校 エネルギーのコントロール。思春期特有の不安定な感情ケアやストレスケア。試験へのプレッシャーをコントロールし、学業への集中力を上げるため。記憶力の向上。
会社 ストレスケア。疲労回復。集中力の向上。モチベーションの向上。
産院 ソフロロジー出産。
病院 闘病患者のストレスケア。メンタルケア。痛みケア。治療効果を向上させるための補助。
スポーツクラブ 試合の成績向上。メンタルトレーニング。
老人ホーム 老い対するストレスケア。メンタルケア。痛みの緩和。記憶力の向上。

フランス以外でも、スイスやベルギーではソフロロジーがさかんです。特にベルギーでは、義務教育に関わる教師全員がソフロロジーの研修を受け、生徒にソフロロジーのエクササイズを施せる仕組みが整えられています。

そのため、ベルギーの子どもたちはソフロロジーのテクニックを自己コントロールや自己対話に活用することができ、彼らの将来が楽しみだなと思います。

日本でよく知られているソフロロジー出産についての詳細はコチラの記事をご覧ください。