心や体を健やかに保ち幸福感に満ちた人生を送るために「自己肯定感がとても大切」という認識は近年は広く注目されるようになってきました。子どもの自己肯定感を育みたいと考えるママやパパも多いと思います。

けれど、実際「どうしたら自己肯定感が育まれるの?」そもそも「自己肯定感ってどんな感覚なの?」雲をつかむようなフワフワした話に感じる方も多いと思うんですよね。

自己肯定感を上げるセラピーを行う私が娘の幼児育児での実感を元にアドバイスします。

「何をしたら子どもの自己肯定感が育つ?」

「何をしたら自己肯定感が低下する?」

安心してください。親の心がけひとつで、子どもは自分に自信を持てるようになります。

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自己肯定感ってどんな感覚?

まずは「自己肯定感とは何か?」ということですが、簡単にいえば「自分はこの世界に存在している」という感覚「自分は存在してていい」「この世界に自分の居場所がある」と感じる感覚のことをいいます。

自己肯定感の対極にある感覚は「自分の存在は無視されている」 「自分は生まれてこなかった方がよかったのかもしれない」「自分は悪い子だから、いない方がママやパパにとってもいいのだ」という感覚です。

《自己肯定感》
「自分はこの世界に存在している」
「自分は存在していい、自分は受け入れられている」
「自分が生きていることに疑問を持たない」
という感覚
《自己否定の感覚》
「自分の存在が周囲から無視されている」
「自分は生まれてこない方がよかったのかなという不安」
「自分は悪い子だから、いない方がママやパパにとってもいいのだ」というような感覚

 

 

潜在意識に育まれる感覚なのでとても曖昧な感覚です。特に自己肯定感という言葉に関心を持たない方が、もしくは未成年の方が「自分は自己肯定感が低い」と悩むことはないでしょう。けれど、例え自覚がなかったとしても、こうした曖昧な感覚は様々な場面で人生に表れるため、近年、大変注目されるようになってきたことを覚えておきましょう。

では、具体的にはどんな場面でこうした影響が表れるのでしょうか?

自己肯定感のなさはどんな行動や思考癖に表れる?

自己肯定感が低いと次のような傾向が表れやすくなります。

  • 自分の意見をはっきり言えない。
  • やりたいことがあるのに「これがやりたい」と言えない。
  • 自分がどうしたいと思っているのか分からない。
  • どうしたいかは分からないけれども、ただ不満だけが募り「~のせいで」と自分の責任を放棄したがる。

場合によっては、買い物依存やアルコール依存、拒食症などの心身症状につながることもあります。

親として注意したいこと

自己肯定感が低いとどういうことが招かれるかお分かり頂けたでしょうか?こうしてみると「ぜひともこうはならないように!」と思うのが親の心情だと思います。

けれど、実は日常のちょっとした親の言葉や生き方の癖の中に、子どもの自己肯定感を下げてしまう習慣が潜んでいるのです。ぜひこれを機会に気をつけるようにしましょう。

子どもの自己肯定感を下げる親の言動

  • 親が忙しい、あるいは親の頭が不安や懸念事項でいっぱいで、子どもに向き合ってあげる心の余裕がない。(子どもにとっては「親にとって自分の存在が大切でない」「親には自分より大切なことがもっとたくさんあり、自分は親の中での優先順位が低い」と感じる原因となります。)
  • 子どもが悪いことをしたとき、子どもの行為について諭すのではなく「悪い子」という言葉を用いて「子どもの存在を否定してしまう」ことがある。(「そんな悪い子にはおやつをあげないよ」などというような言い回しを使ってしまう。)
  • 子どもが言うことを聞かなくて困ったとき「そんなことする子にはお化けがくる」などと子どもを怖がらせる方法で言うことを聞かせてしまう。

とはいえ、現実の生活の中では、特に時間がないときや子供に絶対に言うことを聞いてもらわないと困る場面もあると思います。そんな場面では時間を取って子どもに説明するのが難しい状況も出てくるでしょう。

それでも「悪い子」という言葉を使ったり、「子供を怖がらせて」親の言うことを聞かせていると、子どもの自己肯定感が育たないばかりか、子どもが思春期頃になってから問題行動を起こす原因を作ってしまうことになりかねません。例えば、気にいらない相手に対して「あいつは悪い奴だ」とレッテルを貼ったり、友人に自分の思い通りにさせるために「~しないと仲間外れにするぞ」などと脅す言動につながったりすることになります。

「鉄は熱いうちに打て」

子どもの心がやわらかい幼い時だからこそ、説明に割く一分を惜しまないことで、長期的には子どもの心の成長をサポートすることができ、なおかつ親の時間を節約することにつながります。

幼い子どもに親の時間や労力をかけることは、いわば、親の将来の時間と幸せを貯金しているようなものなのです。そして、それは子どもにとって、他の何物にも代えがたい人間としての礎となっていきます。

子どもの自己肯定感を上げるために親が最初にすべきこと

 

親は「幼いから親の言うことを聞かないことがあるのは当たり前、子どもなんて反抗するものだ」という思い込みを捨てることが大切です。

親子のコミュニケーションが円滑にでき、親が子どもに分かりやすい言葉とスピードで説明してくれれば、子どもは喜んで親の言うことを聞きたがります。子どもは親の言うことを聞ける子どもでいたいと望んでいるのです。

「親の言うことを聞ける子どもでいたい」と望む子どもが、望みどおり親の言うことが聞けるように「親に受け入れてもらえている」「自分は親に気にかけてもらってる」と五感で感じられるような態度や言葉がけを心がけましょう。

4つのこころがけ

1. 子どもが話しかけてきたとき、子どもに諭すとき、しゃがんで子どもの目線に合わせる。
2. 子どもと話をする時は、子どもの顔を見て話をする。

子どもが「ママ」「パパ」と言うときは、ママやパパの注意を引くために子どもは一生懸命ママとパパの顔を見上げ、服をひっぱったりして、親の目線に合わせようとしています。そんな子どもの努力に応えて親の方が子どもの目線に合わせ、顔を見て話を聞いてあげましょう。

子どもを叱るとき、子どもに言い聞かせる時はバツが悪いので、子どもは親から目を逸らしたり、遊びにまだ注意がいっていて親の呼びかけを無視しているように感じられることがあるかもしれません。そんなときは、声を張り上げて子どもを呼びつけるのではなく、子どものそばまで行って子どもの頬に両手をあてがい、親の方へ子どもの顔を向けて「ママを見て」「パパを見て」「いまお話してるよ」と、子どもの注意を親に向けるように促してあげましょう。

子どもは言葉が喋れるようになると頻繁に「見て」と言うようになりますよね。「ママ見て」「パパ見て」と言われたことはありませんか?「見てもらえた」という感覚は自己肯定感が育つのにとても大切な感覚なのです。

3. 子どもの体調を尋ねる

朝起きたら、子どもの表情を一人ひとり見て、体調を尋ねてあげましょう。「よく眠れた?」「暑い?」「寒い?」「元気?」どんな言葉でも大丈夫です。体調には心の状態が表れます。体調を尋ねてあげることで、子どもは自分が大切にされていると感じられ、そのことによって自分で自分を大切にすることを覚え、他者を気遣う心も育っていきます。

4. 親の心が子どもの心と向き合っている瞬間をつくる

ワーキングママであっても、専業主婦であっても、親が心から子どもと向き合う時間を持てているかはとても大切です。

一日中子どもと一緒にいても、四六時中子どもの心と真っ向から向き合っているのはなかなか難しいことです。子どもと一緒に遊びながら他のことに気をとられていたり、幼児的な遊びが心から楽しめなかったり、できるだけ子どもに一人遊びをしてもらおうと仕向けていたり。そんなことも全て子どもはお見通しです。

こういった接し方をしていると、長時間子どもと一緒に過ごしていても「子どもは親に受け入れてもらっている」という満足感が得られず、自己肯定感は育ちにくくなります。その空虚感を何とかしようとして、無意識にいたずらをしたり、親の注意を引こうと親にべったりになったりして、ますます親の大変さが増すこともたくさんあります。そうなるよりも、時間を決めて家事や仕事などを片付け、特定の時間は他にやりたいことがあっても脇へおいて子どもと心から向き合うようにすることで、子どもの心が落ち着き、結果的に親子が穏やかに過ごせるようになります。

片親やワンオペ、兄弟が多い場合

特に片親やワンオペ、兄弟が多い場合、また双子ちゃんや三つ子ちゃんの親にとっては、一人の子どもに向き合うということが簡単にはできない状況があると思います。

子どもにとって大切なのは、一緒にいる時間の長さではなく、一緒に過ごす時間の質であることを覚えておきましょう。たとえ、5分でも10分でも、1対1で過ごす時間が確保できれば、子どもの心は随分落ち着きます。ママやパパを兄弟や仕事に邪魔されることなく「親の心を独り占めできる時間」を作ってあげましょう。その時間には、子どもが好きな遊びを心から一緒にしたり、子どもの話に耳を傾けてあげたりしてください。子どもの瞳に光が宿ると親の心も癒されるはずです。

例えば次のような工夫ができないか考えてみてください。

  1. 子どもをお風呂に入れるのは一人ひとり別々にして1対1になる。
  2. 朝起きた時や夜寝る前に1対1の時間を作る。
  3. 絵本の読み聞かせは一人ひとり別々に時間をつくる。

子どもが「親にとって自分がたくさんいる兄弟のうちのひとり」ではなく「自分は○○ちゃんという親にとって大切な子ども」という感覚が芽生えるように工夫してみましょう。

家庭の人間関係がうまくいっていない場合

職場や親族の人間関係、夫婦関係がうまくいっておらず、自分のメンタルを保つだけでも精一杯になっている状況の親にとっては、心の中に子どものためのスペースを築くのが難しい場合もあります。

そういった場合でも、ふと心に余裕ができたとき、子どもの表情を見つめ、目の色をみて、手をつなぐ、ハグをする、頬ずりをするなど、言葉を使わないスキンシップで子どもと触れ合うように心がけてみてください。子どもと直接触れ合うことで親の心が和み、ストレスが緩和することもたくさんあります。

また、人の脳は、論理的な言葉や行動よりも、体で感じたことの記憶、体感記憶の方が深く刻まれる性質があります。体が安心する、気持ちよく感じる瞬間を一回、一回は短くてもいいので、気づくたびに提供してあげるようにしましょう。

家族の中で大人同士の人間関係がぎくしゃくしている場合、子どもは大人の事情がすべては分からなくても、その状況を全身で感じ取り、言いようのない不安を抱えながら親に打ち明けられずにいます。親に少しでも良いことがあったときに、小さなことでも良いので、その良かったことを「~してよかった、嬉しかった」と子どもに話してあげることで、張り詰めた糸のような緊張状態が続いている子どもの心身がほぐれ「親の日常にもポジティブなことがある」と分かって子どもの心に安心感が芽生えます。

家族の中で大人同士の人間関係がうまくいっていないと子どもは不安になりやすくなります。それでも親と子の1対1の人間関係においては子どもが「親は自分の安全基地」と感じることができれば、子どもの心は安定しやすくなります。

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