近年、大注目の「ソフロロジー出産」興味はあっても、本当のところ、どんな出産なのか今一ピンとこない方は多いのではないでしょうか?

「本当に出産の痛みは小さくなるの?」
「痛みが小さくなるメカニズムって?」
「他にはどんな恩恵があるの?」

安心してください。ソフロロジーの本場、フランスで資格を取ったソフロロジストの筆者が「痛みの少ない出産を可能にする方法」について、アルアル疑問に科学的な裏付けを交えてお答えします。

先進国の中でもトップクラスの出生率を維持するフランスのママたちの25%以上が妊娠中から、理想の出産を実現するために準備をしています。

中でもソフロロジー出産は国や医療機関からの信頼も厚い人気の出産法となっています。

タイトルに「百科」とついているように、ソフロロジー出産について、1~10までお伝えしていきますので、「長いよ~」と思われる方は、目次から気になる記事へジャンプしてくださいね!

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ソフロロジーの何がそんなに良いの? 妊娠期間・出産・子育てにも◎なポイント

考え中

「ソフロロジー出産が良いらしい」

でも、一体何がそんなに良いの~????

実は、私が妊娠していたときもソフロロジー出産についてはイマイチよく分からなかったのですね~((+_+))。日本語でネット検索しても、ふわふわとした情報ばかりで、確固としたイメージが湧かない・・・。

というわけで「ソフロロジー出産百科」まずは妊婦さんが受けられる恩恵についてお話します。

自分に関係があるのか、ないのか? ここ、知りたいですよね。

1. 妊婦さんが受けられる恩恵

「妊婦さんって、実はすごくストレスが高いんですよ~」

妊婦さんは、妊娠していない女性に比べてストレスがとても高くなっています。

よく考えてみると当たり前の話なんです。だって、女性は妊娠をきっかけに、肉体的にも精神的にも大きな変化を体験します。

変化は、ポジティブでもネガティブでも、基本的にストレスになる、というのが生物界の仕組みなんです。

変化⇒ストレス反応

大雑把には、こういう図式になっていることを覚えておきましょう。

妊婦さんが体験する「変化=ストレス」とは?
  1. 体形の変化
  2. 体内のホルモンバランスの変化
  3. 「母親になる」という新たな社会的役割
  4. 体調の変化
  5. 周囲からの扱われ方、向けられる視線やかけられる言葉の変化

1. まずは見た目が変わるよ

これまでの自分のイメージが、鏡に映っている自分の姿と違う Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

頭では分かってますよね。妊娠したらお腹が大きくなるって。でも、潜在意識的には「ちょっと変???」って、戸惑いが出るものなんです。

この変化を受け入れる心の土台ができていないと、お腹が大きくなっていく自分、体重が増えていく自分に嫌悪感を感じたり、知らないうちにストレスを抱えてしまうのです。

2. ホルモンバランスが変わるよ

赤ちゃんを育むために、ホルモンバランスが大きく変化します。

ホルモンバランスが変わると、体調味覚嗜好感情など、様々な感覚が普段と変わり「いつもの自分ではなくなってしまった!?」ような感覚になります。すると、ますます「これって大丈夫?赤ちゃんは元気?病気の兆候では?」などの不安や戸惑いにつながり、ストレスが大きく膨らみます。

3. ママになるって、嬉しいけど不安も・・・

妊娠が分かると出産準備や赤ちゃんグッズ探しなどが始まります。子育てが間近に迫ってくるわけですね。

行政や病院から、様々な情報も提供されるようになり「なんか社会からの目も変わってきている」というのを肌身に感じるように。ママになる嬉しさと「やっていけるだろうか?」という不安も掻きたてられるようになります。

妊娠期は新ママ&新パパの経済状況もそれほど裕福でないことが多いもの。「ちゃんと子育てに必要なお金があるかしら?」「出産費用は?」など、答えの出ない不安は尽きません。もともと心配症な女性の場合、ますますストレスが高くなります。

4. 体調がかんばしくない・・・

体重が増える。頻尿になる。気分が優れない。などなど、今まで、できていたことができなくなっている自分に困惑。特に真面目で几帳面な女性は、こうした自分がサボっているように感じられて辛く感じたり、周囲に迷惑をかけまいと頑張って余計に体調を崩してしまったりする妊婦さんも。

肉体的に辛いうえに、今までのようにやるべきことができない、という精神負担は意外に大きなストレスとなっています。

5. 周りの人の態度や言葉が心に刺さる

妊婦さんになると、途端に周りから気を遣われるようになったり、逆にぞんざいな扱いをされたりすることがあります。特にお仕事をされている妊婦さんは、同僚のサポートや理解がある場合もありますが、マタニティー・ハラスメントの被害者となることもあります。

妊婦さんにとって自分が追いつめられるということは、お腹の子どもが追いつめられるのと同じことです。自分のことも子どものことも不安、と、二重苦になるんです。

これは職場に限った話ではなく、家族やパートナーからの理解が得られる場合もあれば、なかなか分かってもらえないことも多く「誰にも分かってもらえない孤独感」を深めてしまう妊婦さんも多いものなのです。

こんなように、肉体的にも精神的にもストレスが跳ね上がるのが妊娠期間なのですね。

研究者まなみん

★妊娠ストレスを裏付ける研究

妊婦さんのストレスを調べた研究があります。

 

ストレスを感じると尿中のバイオピリンという物質が増加することが知られています。

妊婦さんの尿中のバイオピリン濃度は妊娠していない女性に比べて非常に高い、また妊娠初期や中期のに比べて妊娠末期の妊婦さんのバイオピリン濃度が非常に高い、ということが分かっています。

中でも、妊娠高血圧症や現病歴がある場合などには、ストレス値が非常に高くなるそうです。

《女性のストレス強度》

通常の女性  <  妊娠初期・中期の妊婦

妊娠初期・中期の妊婦 <  妊娠末期の妊婦

 妊娠末期の妊婦 < 高血圧症や病歴のある妊婦

妊婦さんの高いストレス値、対策はある?

「ソフロロジー出産」を準備した妊婦さんと、そうでない妊婦さんを比べてみると、尿中バイオピリン濃度は「ソフロロジー出産」を準備した妊婦さんの方が低くなっていることは、日本人の研究者が明らかにしているようです。

妊娠中は、どんなに体調が悪くても薬を飲むことができませんし、その上、一般の人におススメできる運動などのストレス解消法も、適切でない場合があります。

その点、ソフロロジー出産は、薬も使わず、激しい肉体的な運動もないのでとてもリスクがありません。なおかつ、医師に研究されているメソッドなので、ストレスを軽減する効果はお薬なみなんです。

ソフロロジー出産はナチュラルなメソッドでありながら妊娠・出産特有の高いストレスを和らげる効果が高いことは科学的にも証明済みってことですね!

※この研究に関する参考URL。
「日本助産学会誌」のサイト
参考文献

2. 出産時の恩恵

痛みの緩和

多くの妊婦さんがソフロロジー出産に関心を持つ理由、それは何といっても「出産の痛みを軽減したい!」ではないでしょうか?


痛みは本当に和らぐの?

和らぎます。麻酔をしたかのように無痛になる、ということではありませんが、よくいわれるような「鼻からスイカが出てくる痛み」は感じないでしょう。

妊娠の早い段階からソフロロジーに取り組むと、出産時の痛みだけでなく、妊娠中の肉体的な不快感も予防できるようになります。

出産時の呼吸法の習得

2つ目の恩恵は呼吸法の習得。

ソフロロジー出産では、お産の最中も呼吸を止めず、息を吐きつづけながら出産することを推奨しています。

ママの呼吸は赤ちゃんにとって生命線。ママが呼吸することによって赤ちゃんにも酸素が行き届くからです。

息を吐きつづけながら出産を進めることにより、お産の間じゅう、赤ちゃんが酸素を受け取ることができます。ソフロロジー出産で生まれる赤ちゃんがきれいなピンク色をしている、と言われるのはそのためです。

ソフロロジー出産は、ママにとって穏やか赤ちゃんにとっても優しい出産になるんですね。

実は、穏やかな出産体験で生まれた赤ちゃんは新生児期に泣く時間が短いんです。穏やかな出産は、ママと赤ちゃんがストレスを溜めないスムーズ育児に直結するんですよ (*^▽^*)/。


「練習した呼吸法がちゃんとできなかったら?」

そんな不安もありますよね。

でも大丈夫です!

ソフロロジーは、もともとリラクゼーションを基礎としたセラピーです。

深いリラクゼーション状態で行う出産の恩恵

ソフロロジー出産は、セッションの中で「深いリラクゼーション状態」に移行する練習を行います。

そして「深いリラクゼーション状態」で、呼吸や出産中の意識の持ち方を訓練していきます。

「深いリラクゼーション状態」で覚えたことは、私たちの体の記憶、無意識の記憶に定着します。このレベルに記憶されたことは、必要なときに体が勝手に反応するような記憶になります。つまり、「いざ、出産のとき」がくると、自然と深いリラクゼーション状態へ体が移行し、出産中は自然と深い呼吸ができるようになります。

☆体の記憶・・・自転車の運転やテニスなどのスポーツ、体で覚えたことは何年もブランクがあいても忘れてしまうことはありませんよね。ソフロロジー出産も体が覚えてくれるように練習するので「いざ、出産」となったら体が反応してくれる状態になるんです。

「深いリラクゼーション状態」で出産をすることには、様々な恩恵があります。リラックスしている状態では、筋肉が最大限にゆるんでいるので子宮口が開きやすく、また会陰も伸びやすくなっています。そのため、お産がスムーズに進みやすく、会陰も傷つきにくくなるのです。

さらに体力の温存にも高い効果があります。「深いリラクゼーション状態」にあるとき、私たちの身体は自己回復力が高まっているからです。

出産は一般に体力の消耗が激しいものですが、深いリラクゼーション状態で行う出産では、ママが子宮収縮の間に休んで体力を回復することができるため、産後の疲労も軽減できるのです。

つまり、ソフロロジー出産の恩恵は ずばりコレ!

《妊娠中の恩恵》

  1. 体の不快感、ストレスの緩和
  2. 精神的な不安やストレスの緩和

《出産時の恩恵》

  1. 出産時の痛みの緩和
  2. 出産時の呼吸法の習得
  3. 赤ちゃんに優しい出産となり、その後のスムーズな育児に繋がりやすい
  4. 会陰切開の予防
  5. 出産疲労の軽減

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ソフロロジー出産が穏やかな出産となりやすい理由はお分かり頂けましたか?

 


でも、やっぱり一番気になるのは「痛みのコントロール」なんだけど・・・?

 

は~い、分かってますよ!大丈夫です。
ソフロロジー出産で痛みがコントロールできる仕組みについても惜しみなくご説明しちゃいまス!
ぜひ、疑問を解消してくださいね!

必読 痛みの少ないソフロロジー出産 成功のカギ

「ソフロロジー出産」に興味を持つ妊婦さんが一番注目するのは、何といっても「痛みが緩和できる」という点でしょう。

日本では「出産の痛みは激痛」という社会通念があるため「麻酔を使わずに痛みを軽減できる」という話をにわかには信じられない人は多いのでは?と思います。(私もそうでしたヨ (*^▽^*)/)

けれど実際には「痛み」の感じ方は、その痛み刺激の強度が決めるのではなく、本人の状態によって変化するものなんです。

「どういうこと?」と思った方はつづけて記事をお読みくださいね。
妊娠と太陽

痛みの不快感は相対的

例えば、ある日朝起きたら「背中が痛かった」とします。朝は「背中が痛い」と不快だった痛みも仕事に集中している間は「痛みを忘れて」いて、仕事が終わって家に帰ったらまた痛くなった。

こんな体験は想像しやすくありませんか?

或いは、ある日朝起きたら「背中が痛かった」けれど、通勤途中に転んで足を骨折したので今度は「足の痛み」に気を取られて「背中は痛くなくなった」という場合もあるかもしれません。

どちらにしても、意識のフォーカスが「背中の痛み」から外れたり、より強い痛みを経験したために、背中の痛みの不快感が軽減した、ということになります。

同じ「痛みの強さ3」の刺激に対して、

痛みが全くない(痛みの強さ0)状態 ⇒ 「痛みの強さ3」
私たちは「痛い!!!」
と不快に思います。

「痛みの強さ5」⇒「痛みの強さ3」に減る
「あ~、痛みが和らいだ」とホッとする

お分かりいただけますか?

どちらの状態でも、感じている痛みは3なのに、状況によって痛みの不快感が変わる、というのはこういうことなんです。

出産の痛みは文化によって変わる

日本社会では出産といえば「痛い!!」と思われていますよね。

けれど、実は「出産は痛い」は世界の共通認識ではありません!

研究者まなみん

2003年4月に発行された研究雑誌「HOME HEALTH CARE MANAGEMENT & PRACTICE」には、出産時の痛みが文化的背景の影響を強く受けていることが発表されました。

 

「ママがどこの文化圏の人かによって出産が痛かったり、痛くなかったりする」ということです。

同じ論文の中で、出産の痛みは、病気やケガなどの他の痛みとは性質が異なることも明らかにされています。

「出産の痛みが他の痛みと違うってどういうこと?」

この疑問についてお答えするために、まずは、出産以外の痛みについて、私たちがどう認識しているかについてご説明しますね。

そもそも痛みって何?

私たちが生きていく上で健康を維持するのはとても大切です。そして「痛み」は私たちが健康を維持するために、とても大切な情報となっています。

例えば、体のどこかを強く打ったとしましょう。打撲した部位を早く回復させるためには安静が必要です。そんな痛みに対して、私たちの行動は次のようになります。

  1. 体のどこかを強く打った。
  2. 打撲部分に強い痛みを感じた。
  3. 痛みを抑えるためにその部位を動かさないようにした。
  4. 打撲部分が安静に保たれたため、損傷部分が早く回復した。

このように、体は異変を痛みによって訴えるため、痛みを感じると、私たちは「何か悪いことが起こっている」と反射的に感じてしまうのです。

そして「痛みを抑えたり、取り除いたりする行動」をとります。

結果的には、この「痛みを抑えたり取り除いたりする行動」が、体の回復につながる、健康維持につながる仕組みになっているのです。

痛み=「体の異変を伝えるシグナル」

「痛みを抑えたり取り除いたりする行動」が健康維持につながる。

こうした経緯から、体は、痛みを不快症状として記憶しています。

通常の痛み ⇒「何か体に悪いことが起こっている」「嫌だ(不快だ)」「痛みを消したい」(>_<)

ところが出産時の子宮収縮は、通常の痛みとは随分性質が異なります。

出産時の痛み ⇒ 「何も体に悪いことは起こっていない」「赤ちゃんが誕生するために必要

出産時の痛みの真実は、不快なものではなく、大切な赤ちゃんと出会うための体の大切な反応なのです。にも関わらず、長い人生の中で「痛みに関する体の記憶」が深く埋め込まれているために、脳が勘違いを起こしてしまうんですね。

「今まで体験したことのない体の大きな変化 ⇒ すごく痛い = 取り除きたいのに赤ちゃんが生まれるまでは取り除けない (>_<)キャー」という認知が引き起こされるんです。

これでは、どうしたって辛いですよね・・・。

体の痛みそのものだけではありません。

日本では出産に関して周囲から様々な情報が耳に入ってきます。それらの中には出産や陣痛の大変さを誇張した情報もたくさんあります。そんな社会から受ける影響もあり、「出産は痛いイメージ」が無意識のうちに深く植え付けられているんです。

痛みを正しく理解する ⇒ 不安がなくなる!

通常時の痛みが体の異変を伝えるシグナルなのに対して、子宮収縮のや出産の痛みは、体の異変ではなく赤ちゃんを誕生させるための喜ばしい情報です。取り除く必要がない痛みなのです。

「ソフロロジー出産」は、この点に重きを置きます。

これまでの「痛み」に対する体の記憶を書き換え「陣痛を愛おしい大切なものとして受け入れる」という意識を妊娠中から育んでもらうことによって、出産時の痛みの不快感を大幅に軽減するのが「ソフロロジー出産」なのです。

ポジティブなイメトレで本当に痛みがなくなるの?

研究者まなみん

出産に対するポジティブなイメージが出産時の痛みを大きく左右することも、研究によって明らかになってるんですよ。

 

アメリカ、北欧、中東、中国、トンガなど様々な文化圏の妊婦さんについて「出産時に感じる痛みが自分にとってどういう意味を持つのか?」ということについて調査した研究があります。

その研究によると、以下の3つの要素を持っている妊婦さんの出産時の痛みが軽かったそうです。

出産時の痛みを軽くする3つの「ポジティブなイメージ」

  1. 妊婦さんが出産に対してポジティブなイメージを持っている。
  2. 妊婦さんが母親としての自信を持っている。
  3. 妊婦さんが女性の体が本来宿している内なる生命力に信頼がある

これら3つの要素はどれもソフロロジー出産のイメージトレーニングの中に取り入れられており、これら自己信頼感を育むという点がソフロロジー出産の痛み緩和メカニズムにおいて大きなポイントとなっています。

尚且つ、出産準備のために養われた自己信頼感(自己肯定感)と自己受容はその後のスムーズな子育てにとても大きな役割を果たします。(これは実際に私は身をもって体験。)

出産の痛みを左右する無意識の作用

「出産時の痛みを緩和するために、出産に対するポジティブなイメージがとても大切なんだ!」

ということはご納得頂けたのではないでしょうか?

では、知ったから、これから「ポジティブシンキングでいこう!」という気持ちでいれば「出産時の痛みがなくなるのか?」というと、残念ながら、一人ではなかなか難しいんですよね。


え~、どうして?

その理由を説明しましょう。

痛みに対する恐怖や出産に対する漠然とした不安は、実は、顕在意識ではなく無意識に隠れているからなのです。

そもそも、体で起こっていることはほとんど無意識ですよね。呼吸も、消化も、胎児の成長も。

「自分には不安なんてない!」と思っていても、実は見ないようにしているだけで、心の奥底には潜在的な不安が隠れているものなんです。

もちろん、この問題についてもソフロロジー出産は効果的なアプローチをします。

長くなりましたので、つづきは Vol. 2でお伝えしますネ。

【ソフロロジー出産百科】まる分かり!本当に痛くない?誰にでも効く? vol. 2

記事をお読みいただきありがとうございました。
読者さまの穏やかな出産と幸せな子育てを心よりお祈りしております。

ソフロロジー出産についてのご案内はコチラからどうぞ。

これからママになる方へ