私が初めてフランスに渡ったときに取ったビザはワーキングホリデー・ビザでした。このビザは勉強でも仕事でも観光でも何でもしていいビザでした。そして私はあまり真面目にフランス語を勉強する気がありませんでした。片言のフランス語を身につけて、あとはフランス文化を感じられればそれで満足だと思っていたのです。

それなのにワーホリビザでフランスに滞在中、結局、一年間ずっと語学学校へ通い続け、その後も「フランス語をもっと分かるようになりたい」という熱意が冷めなかったのは、フランス語を身につけることによって開けた扉の向こう側の世界がとても魅力的だったからです。

フランス語を身につけ初めた頃の私を惹きつけたのは、この子守唄のようなファンタジックでちょっと切ない独特のニュアンスが漂う世界観でした
こういった世界観はフランス映画の中にもよく見かけます

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フランス語の子守唄~Au clair de la lune

歌詞

Au clair de la lune,

Mon ami Pierrot

Prête-moi ta plume

Pour écrire un mot.

Ma chandelle est morte,

Je n’ai plus de feu.

Ouvre-moi ta porte,

Pour l’amour de Dieu.

 

Au clair de la lune

オ クレー ドゥ ラ リューンヌ

Mon ami Pierrot

モナミ ピエロ
Prête-moi ta plume
プレットゥ モア タ プリューム

Pour écrire un mot.
プーォ エクリー アン モ

Ma chandelle est morte
マ シャンデル エ モートゥ

Je n’ai plus de feu.
ジュ ネ プリュ ドゥ フー

Ouvre-moi ta porte
ウーヴル モア タ ポートゥ

Pour l’amour de Dieu.

プーォ  ラムール ドゥ ディュー

逐語訳

前半

Au clair de la lune,

Mon ami Pierrot

Prête-moi ta plume

Pour écrire un mot.

Au     オ       助詞
clair     クレー     明るい
de      ドゥ      助詞
la lune  ラ リュンヌ 月

Mon ami  モナミ     私の友達
Pierrot  ピエロ     道化師(ピエロ)

Prête    プレットゥ    貸して
moi      モア       私
ta plume タ プリュム  あなたの羽(ペン)

Pour     プーォ      ~のために
écrire    エクリー     書く
un mot   アン モ     一言(ひとつの言葉)

ここまでをまとめると

Au clair de la lune (オ クレー ドゥ ラ リューンヌ)
月明かりの

Mon ami Pierrot  (モナミ ピエロ)
私の友、ピエロ

Prête-moi ta plume (プレットゥ・モア タ プリューム)
あなたの羽(ペン)を私に貸して

Pour écrire un mot. (プーォ エクリー アン モ )
一言書くために

後半

Ma chandelle est morte,

Je n’ai plus de feu.

Ouvre-moi ta porte,

Pour l’amour de Dieu.

Ma chandelle マ シャンデル  私のキャンドル(蝋燭)
est        エ          be動詞
morte      モートゥ      死ぬ
Je         ジュ        私(主語として)

n’ai  plus.    ネ  プリュ     もう~がない
de        ドゥ         助詞
feu        フー        火

Ouvre       ウーヴル    開けて
moi         モア       私
ta porte     タ ポートゥ  あなたの戸(扉)

Pour        プーォ       ~のために

l’amour       ラムール    愛

de         ドゥ        助詞

Dieu       ディュー     神

ここまでをまとめると

Ma chandelle est morte  (マ シャンデル エ モートゥ)
私の蝋燭は死んだ

Je n’ai plus de feu.      (ジュ ネ プリュ ドゥ フー)

私には もう火がない。

Ouvre-moi ta porte      (ウーヴルモア タ ポートゥ)
あなたの戸(扉)を開けて

Pour l’amour de Dieu.    (プーォ  ラムール ドゥ ディュー)
神様への愛のために

全体を日本語っぽく訳すと

「月明かりに照らされた私の友だち、ピエロさん

あなたの羽ペンを貸してください。
手紙を書きたいのです。

蝋燭が消えてしまって、私にはもう灯りがありません。
あなたに神様を信じる心があるのなら、
こんな私をあなたの家へ入れてください。」

このなんとも切なく、ちょっと幻想的な感じ。「ちょっと不思議すぎて意味がわからない」と思う人もいるかもしれませんね。私も昔は、この手の世界観をもった映画や詩がイマイチぴんとこなくて、何故、世の中で「フランス映画」なるジャンルが確立されているのか首をかしげたものです。

ちょっぴりフランス語講座

今回の歌詞には幼児語がなく、
誰でも知っている単語がいくつかでてきました。

l’amour    ラムール  「愛」
冠詞の l’ を除くと amour アムールです。

Mon ami  モナミ     「私の友達」
この言葉を知っている人もいるかもしれませんね。
前回の歌詞の中で「私の弟」という表現でもあった mon は「私の」という意味なので
Mon aour モナムール とすると「私の愛する人」になります。
フランスでは大切な人への呼びかけによく使います。

la lune  ラ リュンヌ  「月」  も
ルナという言い方を知っている方は覚えやすい単語だと思います。

Pierrot  ピエロ     「道化師(ピエロ)」はそのまんまです。

moi      モア      「私」
「エクスキュゼ・モア」=英語の「イクスキューズ・ミ―」のモアです。

Je       ジュ      私(主語として)
これは有名な「ジュテーム」のジュです。

フランスの子守唄シリーズ

子守唄でフランス語 ~ Fais dodo Colas, mon p’tit frère