私たちは、時に、特定の経験や年齢を重ねたことによって、過去には何の問題もなかったことができなくなったり、日常生活の中の超えられない壁や厄介な症状となって表れていたりすることがあります。こんな風に、何か原因となる切っ掛けがあって、現在の生活に困った症状が表れている場合、インナーチャイルドと会話することで症状を改善できる場合があります。

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インナーチャイルドを癒やす

インナーチャイルドは、現在の生活に困った影を落とす存在として厄介者扱いされがちです。ですが、時に私たちに生きづらさをもたらすインナーチャイルドたちも目的が存在します。

それは主人格である私たち自身を幸せに導くことです。ところが、その方法が不器用だから私たちに厄介者扱いされてしまうんです。

例えば大好きなママの家事をお手伝いをしようとして、きちんとできないのに掃除機をかけようとしている小さな子どもがいるとします。でもママは子どもが失敗して余計に自分の仕事が増えることが分かっています。そこで「邪魔だから、やめなさい!」きつく言ったとしましょう。その子どもはどう思うでしょうか?きっと、傷ついて、悲しくて、そう言ったママに腹を立てて泣き出してしまうでしょう。でも、やり方はともかく、その子どもの善意ちを汲んであげ「ありがとう。でも、そのやり方ではうまくいかないからね、ママと一緒にこの仕事をしてくれたら嬉しいな」と方法を教えてあげれば、子どもは自分のことを分かってもらえたと感じ、ママを手伝うためのもっといい方法に喜んで取り組んでくれるでしょう。

インナーチャイルドが生まれる時というのは、多くの場合、何か強い感情や大切な感情があったのにそれを表現することが許されずに抑圧せざるを得なかった、という状況があります。

ソフロロジーや心理学では、こういった抑圧された自分自身(インナ―チャイルド)と会話することによって凝り固まった感情の澱を昇華し、現在の生活の質を向上させる手法があります。

この記事では、夫がその手法を試したときの例を用いて、インナーチャイルドを昇華するステップについてご紹介します。

【体験談】インナーチャイルドを癒す具体的なステップ

夫は以前、魚介類に対して極度の嫌悪感がありました。見るのもダメですが、特に味と匂いに過敏で、私たち日本人が気づかないくらいの僅かな匂いや、色々な味の中に微量に混じっている魚の隠し味も徹底的にダメでした。

そのため、お店の鮮魚コーナーには近寄れないし、冷蔵庫に魚が入っていればアルミニウムでぐるぐる巻きにされるし、私が魚料理をすればキッチンのドアを締めきり、料理が終わった途端、家じゅうの窓を開けて換気するなどという有様で、私はそういった彼の行動が苦痛で家では魚を食べられなくなりました。

そこまで彼が魚を嫌がるようになった理由は、子供の頃に、母親に肝油を嫌々飲まされていたことが原因だと言います。「魚介類の味や匂いを嗅ぐと肝油としか思えない」とよく言っていました。

【体験談で解説】インナーチャイルドを癒す4つのステップ

ステップ1

記憶を遡り、抑圧した感情が芽生えた当時の状況を頭に思い描きます。
その時の記憶に浸り、嫌悪感を思い出します。

例:
夫は初めて肝油を飲まされたときのシチュエーションを具体的に頭に思い描き、その記憶に浸りました。そして、その時に感じた嫌悪感を思い出しました。

 

ステップ2

今の自分を想い描きます。
見た目や声、雰囲気などを想い描きます。

 

ステップ3

現在の自分から、抑圧した気持ちを抱えていた頃の自分に会いに行って話しかけてあげます。
そして、当時の自分は何を感じていたのか、どうしてほしかったのか、抑圧した感情を受け入れ、本当の望みを聞いてあげます。それから、当時の自分が望んでいたことを現在の自分がしてあげます。

例:
夫は「あの時、きみは何を感じていたの?どうしたかったの?母親や周囲の大人にどうしてもらいたかったの?」と、その時の自分が求めていたこと、本当の望みを聞いてあげました。

当時の夫は誰かに「もう肝油は飲まなくていい」と言ってほしかったので、夫は記憶の中の自分に「飲みたくない肝油はもう飲まなくていいんだよ」と話しかけてあげました。

それから説明もしました。
「魚介類と肝油は全く別の食べ物で、魚介類はみんな味も匂いも違う。肝油とは全く別物なんだよ。これからは、きみは魚や海鮮が持っている味や匂いを味わっていいんだ。みんな肝油と同じではないんだよ。これからは魚や海鮮が持っている味や匂いを味わうようにしよう。そして、その味や匂いが嫌いなら食べなくてもいい。好きだったら食べればいいよ。

これからは、誰かに食べることを無理強いされることはない。自分で食べるか食べないかを決めることができるんだよ。だから安心して」

ステップ4

当時の記憶から、徐々に記憶を現在へ進めながら、もし当時の自分の希望が叶っていたら、これまで困っていた状況を自分がどう生きてきたかを想像します。

例:
夫は当時の記憶から徐々に記憶を現在へ進め、肝油を飲まされそうになったいた記憶には「ぼくは食べない」と断り、魚介類の味や匂いを嗅いだ記憶に対しては、その味や匂いを先入観なく味わって「食べるか食べないかを自分で決める」というイメージをしながら現在の自分へ戻ってきました。

まとめ

このセラピーを受けて帰ってきたときの夫は「感覚的には特に何も変わってないように感じる」と言っていました。けれど、その翌日にお店の鮮魚コーナーを普通に通り過ぎることができたのです。それまでは絶対に避けて通らなければならない場所でした。それにも関わらず、魚独特の匂いも「大丈夫。肝油の匂いだとは思わない」と言ったのです。私たちにとっては大きな驚きでした。

そして、その後は魚の味がすべて肝油のように感じるのではなく、魚そのものの味が味わえるようになりました。もちろんすべての魚を好きになったわけではありません。ヨーロッパ人は日本人のように魚を食べ慣れていないので、食べられない魚もあります。けれど、圧倒的に食べられる種類が増え、何といっても、私が家で魚料理しても文句を言われなくなったので、私は魚に関する彼からのプレッシャーから解放されることができました。

 

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